最悪の事態が始まろうとしています。2014/07/14 22:17

福島第1原発でイネに基準値越えの放射線が検出されたニュース報道に関して

3号機の飛散ならば、原因が判っているからいいのですが、実際には、もっと危ない事態もあります。チェルノブイリでも除染が終わってから数年して基準値越えの放射能が検出されたことがありますが、イネやそれ以外の特に水をよく吸い上げる植物の場合は、土中の放射能を濃縮する作用ががあるので、問題のイネの穂先の黒点の部分で、高い放射能値が検出されたいうことですが、この黒い斑点は、イネの根が吸い上げた土壌水分に含まれる放射能が凝縮された結晶の様なもので、細胞が壊死して黒い斑点が形成されたので、その部分からは当然、非常に高い放射能が検出されます。放射能は除染では環境は浄化されないのです。哀しいですがこれが宿命です。なぜならば、自然環境の生命体は、全ての環境から凝縮して生命力を得ているので、少しでも有害な放射線の汚染された水分、養分、土壌等、全てを濃縮してしまうからです。更に恐るべきは、この濃縮作用は、年月が経過する程、顕著になって行きます。5年、10年、20年、40年、80年、160年と徐々に濃縮は恐るべきレベルまで上昇を続けます。環境から完全に放射能が排除されない限りは、この濃縮は、10万年間、続くのです。

晴天の日は、線量が下がります。2013/04/16 18:24

晴天の日は、線量が下がります。

つまり、雨の日に汚染地域から飛来した空気が雨に溶けて降って、ベランダに貯まるので高い線量になります。

晴れますと水が流れて、線量が下がる訳です。

原発事故前のデータがないので、果たして線量が高いのか低いのかということになりますが、新聞や国の機関の値よりは高いですね。

地震が来る春かなしきや犬の声2013/04/13 20:28

結局、今日の地震は余震だったのかな。

おそらくは、阪神大震災で脆弱化していた断層が、東日本大震災によるプレートの歪みの影響で、動いたのだと思う。東西方向で、阪神大震災のようなまず縦揺れが来る地震とは明らかにタイプが違った。

それでも18年前の阪神大震災、ほとんど余震らしい余震がなくて収束したので、北陸地震を含めて何度も大きな余震が続いていたのに、何もなくて気味が悪いと思っていたのが、むしろ少しホッとしたような。

しかし、今回の震源は、明らかにフォッサマグナに併行した断層が動いているので、太平洋プレートの震災によって生じた歪みが東南海プレートに伝播して、最初の歪みの影響として、今回の地震が発生したとすれば、これは、実は、東南海地震の前奏曲、前震の一つに過ぎないか。

いずれにしてもこのぼろ家に大きな損傷与えずに地震が収まってくれてありがたいと思っている。

近畿地区は最悪である2011/03/31 11:24

 今後、日本からの輸出品は、工業製品、食品を問わず、放射能安全マーク等の貼付が必要になるかも知れない。

 つまり、輸出通関時に放射能検査を行って、検査証票を発行することは、既に日本貨物検数協会神戸支部等でも実施されている。

 それもその筈で、この図をみていただきたい。
http://www.nikkei.com/news/image-article/dc=1;g=96958A9C93819595E1E2E2E0EA8DE1E2E2E1E0E2E3E39793E3E2E2E2;bf=0;ad=DSXBZO2587391030032011I00002;R_FLG=0;z=20110331

 よくも、まぁ、こんなに原発が乱立していること。こんな妙な国は、日本以外には、いくら資源小国だと言っても、これだけの数の原発が本当に必要なのだろうか。

 地球温暖化への対応で原子力の有効性を昨年辺りから民主党政府とか民間企業が馬鹿みたい言っていたが、温暖化の実害よりも放射能汚染の方が嫌である。

 近畿地区等は最悪である。あの狭い若狭湾に御浜、大飯、高浜と合計8基の原子炉が稼動している。この記事もどれかの原子炉で、発電された電力を使用して稼動しているPCによって書かれている。ここに津波や地震(こちらの方が可能性が高い)が来た場合は、文字通り、万事休すである。こうなると、北海道にでも逃げる以外にないが、こちらも津波や地震の恐怖はついて回る。でも原発被害よりは、マシである。

民主党政府は、原発からバイオとかそんなことに方向転換を示唆している(菅総理の思いつき発言)が、バイオマスや風力で原発の発電能力を補える筈がない。

30年程前に、ソフトエネルギーという本(講談社新書)を読んで、将来、こんな時代が来ると思ったが、そこに既に書かれていることは、ソフトエネルギー(バイオマス、風力、太陽光)と、ハードエネルギー(原子力、火力、水力)とは、もともと別の範疇になり、相互にエネルギーの代替効果を期待することは無駄であるという。

 結局、夏は、クーラーを我慢し、冬は厚手の服を着て、気密性の高い部屋で過ごす以外にない。

 EV車なんて、もっての他である。

事業仕分けで、多くのダム建設が中止になったのは、民主党の原子力推進政策の影響である。水力発電所を建設するにも限界があるし、工場、家庭用の燃料電池の普及の徹底を図り、太陽光を含めて電気は、供給されるものから、水と酸素等の資源を元に、ユーザー自身で創り出すものにしなければならないのだろうか。

水道漏れが起こっている住宅で、床に貯まった水を掻い出しているようなもの2011/03/31 10:13

 原発事故での汚水除去作業は、いくらやっても事態は進展しない。冷却水は常時注水する必要があるので、いくらでも漏出してくる。

 水道漏れが起こっている住宅で、床に貯まった水を掻い出しているようなものである。漏水箇所を調査し、コーキング剤を充填する作業が必要である。

 東電社員で決死隊を編成するか、ロボットに委せれば良い。

 先日、紹介した、iROBOT社の製品は、こうした役割、十分に果たせる機能を持っている。米軍が数千台、イラクやアフガンの投入している機種で、敵のアジトを襲撃、爆破する際の先遣隊の役割を持っており、兵士の背中に背負って運搬出来るが、1屯以上の牽引能力を持っている。

 上部のランチャーには、偵察カメラ、ファイバー、充填用ノズル、ドリル、銃砲類まであらゆるものを載せることが出来る。
 http://www.irobot.com/gi/ground/710_Warrior

 もうロボットは戦場では、必要不可欠な存在であり、第1次世界大戦の航空機並みの戦術的価値を持っている。

 余談は、別にして、これらを投入すれば、タービン建屋位には、容易に侵入出来るし、排水作業はもとより、漏出箇所の断定、あるいは、格納容器内にも侵入可能である。

 前にも書いた様に対症療法では、事態は解決しない。東電会長も認めた様に、廃炉決定なので、「復旧」→「解体」へと対応が変化した。

 役立たずの東電から日米同盟の軍に権限を委譲して、原子炉解体、放射能封じ込め作戦を展開した方が、事態は早急に解決するだろう。

グスコープドリになりたい?2011/03/29 21:32

 残念ながら、今晩のNHKの報道特集で東大の先生が、ショッキングな事態をあっさりとした口調で述べた。

 2号炉の圧力容器内と原子炉格納容器内の圧力差は殆どないという。

 つまり、圧力容器内の気密性が失われており、炉心溶融後の核燃料が圧力容器から原子炉格納容器を経由して外部に漏れていることが初めて報道された訳だ。

 前回のブログ記事に書いたことが、そのまま現実である。

 幾つかの夕刊新聞の見出しにも載っていたが、公式見解として、メルトダウンが確認された。

 こうなるとスリーマイル島のレベル5を越えて限りなくチェルノブイリの水準に近づいているか、既に事故のレベルとしては、それを抜いて、世界トップレベルの原発事故になろうとしている。

 つまり、これまでだれもが経験したことの無い対策、対応が求められる事態となっている。

 ただ、1つ言えることは、チェルノブイリは内陸部だが、福島第1原発は、臨海部にあるので、このまま石棺で覆って放置しておけば、海洋汚染の懸念があり、国際世論が許さない筈だ。

 既に放射能汚染は、アメリカ東部まで拡大している。汚染雲が偏西風に載ってアメリカに到達し、仮に、人体への許容レベルを超えた場合には、日本政府、国民に対して容赦ない損害賠償を請求される。特にアメリカは、世界有数の穀倉地帯を擁しており、そこの土壌が汚染されてしまったら、日本が数回破産しても支払えない賠償金が要求されるだろう。

 今から、永久的な措置に向けて準備作業を行う以外にない。

 原発敷地内に深さ1~3㎞以上の縦坑を掘削する必要がある。直径は、格納容器が入る程度の大きさである。この縦坑を4本掘り、そこに1~4号機の原子炉を格納容器毎、クレーンでつり下げて地下に埋却する。

 その時に、大量の放射線を被爆する可能性があるが、「決死隊」を編成する以外にない。

 「あんたが死ねばよいだろう。」と今日は飲み屋で言われたが、自分は嫌だ。でも、私の様に身寄りがない50歳以上の人が適任かもしれない。

 将来、国家の英雄としてグスコープドリの様に伝記化されて児童文学を表紙を飾ることが出来れば、僕もやって見ようかとも思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%89%E3%83%AA%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%A8%98

諦めるか、それとも抜本的対策か2011/03/29 13:56

 トレンチ縦溝で、プルトニウムが含まれた汚染水が検出されたということで、使用済み核燃料の保管プールではなくて、原子炉本体ということになれば、相当怖ろしい状態になっている。

 万が一、圧力容器が破損した場合でも、この図の様に、その外側には、コンクリートのシールドがあり、その中で、核物質が止まる仕組みである。更に、その外側を格納容器が覆っている。

 本来は、格納容器が破損、亀裂が入った場合には、核分裂に伴って生じる放射能が漏洩しても、プルトニウムは、検出されない筈である。

 今回の場合は、殆ど燃料棒全体が、熱溶解して、大部分の燃料が圧力容器の下に貯まり、更に、コンクリートのシールドをも核反応の熱で熔解させて、更に、外側の格納容器の底部に貯まっている。そこに注水が行われた結果、底部に貯まった未反応の核燃料を含めた溶液が更に地下に浸透して、タービン室まで汚染が拡大したと考えられる。

 こうなると、高温の核燃料が圧力容器の中に残っている筈で、これらは、部分臨界に達している可能性もあるので、注水でも温度を下げることは、難しい。冷却水を循環させる必要があるが、今回の放射能水除去作業で、復水タンクが使用出来なくなったので、冷却水を循環させるには、新たに別系統の冷却システムを外部から搬入して稼動させる以外に方法はない。

 つまり、現状のシステムを修復して、冷却システムを再稼働させるという当初の復旧方針は、もう、不可能となっている。

 今後、留意しなければならないのは、既に圧力容器を突き破って溶解を続けている核燃料が更に外部のコンクリート隔壁をも、熱破壊して、大量の汚染物質が地下に染みこむことである。

 トレンチは、実際には、原子炉とは、直結されていない。そこでも、プルトニウム検出ともなれば、既に、外部コンクリート隔壁さえも、メルトダウンの結果、破壊、もしくは、破壊されつつあると考えられる。

☆☆☆
 外部に冷却システムを追加工事を行うにしても、格納容器の内部の様子が把握できないと、何をやって駄目である。つまり、もう既に最悪の事態に到達している可能性もある。

 作業が遅々として進まないのは、人間が作業出来る限界を事態は既に迎えた為である。ロボット等を導入して、格納容器の周辺を調査して、亀裂が発見された場合には、そこからファイバーを挿入して、内部の様子、特に圧力容器の様子を確認する必要がある。

 今の作業、まるで、目をつぶって象の尻をなでている様な状況なので、なんら進展がない。いっそ、ロシアのチェルノブイリの様に、何もかも諦めて、4基の原子炉の外にコンクリート隔壁を急造して、汚染水ごと、放射線を閉じ込めてしまう以外にない。

 今回の場合は、アメリカよりもロシアの原子力技術者にアドヴァイスを聞いた方が参考になるかも。

 抜本的な対応としては、破損した燃料棒を除去して、安全な場所に格納する以外に道はないが、それももはや無理だと思う。

東電の責任を国有化により、国の責任にすり替えると、これらの「人災」が全て、震災という不可抗力にすり替えられてしまう2011/03/29 10:01

これも予測通り、東電国営化案が政府内で浮上。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110329-00000042-yom-bus_all

但し、問題なのは、賠償額が数兆円に達すると言われているが、国営化されることで、その賠償金は、結局は、国民の税金から支払われることになるいうこと。

東電には、大きな過失と責任がある。銀行等の経営破綻の様な甘いものではない。


①燃料保管プールが平時から上に蓋もなくて、非常に無防備、安全面への配慮を欠いた使用済み核燃料の管理というか放置が行われていたこと。

②緊急用電源について日常的に訓練等で稼動させた経緯もなく、また、津波等の被害も想定されながら、津波等に無防備な海側に設置されていたこと。

③地震発生後の対応が後手に回り、事態を更に悪化させたこと。

④注水作業の前に周辺の放射能汚染を想定して、防水対応を行わなかったこと。(僕は、放射能漏洩の懸念を強く指摘。前のブログの記事でも排水と防水対応について書いていた。)

⑤前震でも津波や地震の被害の兆候がみられたにも係わらず、本震に至るまで、平時の運用を続けていたこと。(当然、前震でも相当の震度であった為に1週間程度の稼動停止と安全点検が行われるべき)

⑥設備が老朽化した原子炉をなんら抜本的な対策を行わず、そのまま運用を続けていたこと。

つまり、東電の責任を国有化により、国の責任にすり替えると、これらの「人災」が全て、「震災」という不可抗力にすり替えられてしまい。日本国内での原子力運用を肯定する結果に終わってしまう。

そうなると、東電側には、過失が認められず、責任者の処罰等も行われない。あの誰1人、責任を問われなかった悲惨な日航機事故の様な状況になってしまう。

ドイツでは、原発反対のデモが行われたが、日本は、静かなもの。乳幼児の生存権を脅かす原子炉に反対する全国のお母さん達が何故、反対運動に立ち上がらないのか、疑問に思う。

発電所復旧よりも変換器の増設の方が早い2011/03/28 09:52

 関東地区の度重なる計画停電の影響で、震災後の復旧が遅れ、日常生活にも影響が出ている件で、もはや東電を信用することは出来なくなっているのだと思われる。

 つまり、東電は、自分のメンツで、自社復旧、電力供給再開を行おうとしているが、福島原発の事故対応(復旧ではない)で手一杯で、これ以外の発電設備の増強も無理だし、福島第1発電の稼動再開も数年後以降になるとみられるならば、この電力不足の状態は、最悪、数年、あるいは、1年間は続くとみられる。

 そうなると、政府は、緊急措置として、東電側に命令を行い、西日本の、交流周波数60Hzを50Hzに変換するコンバータの設置作業を最優先にさせて、更に他の電力会社、あるいは、海外にも協力を要請して、不足する電力を西日本から供給させる計画を最優先にした方が現実的だと思われる。

 今、現在、首都圏の復興を停滞させているのは、計画停電なので、1日も早い、少なくとも1~2ヶ月の間に電力供給を安定させるには、この方法しかない。

 日本がかつての後進国であった明治時代に、東日本と西日本と違う国・会社の発電設備を導入したことで生じた東西の周波数の違いは、戦後の復興期、あるいは、あれだけの高度経済成長の時期を経ても、そのままにされてきた。こうなると、今の様な「有事体制」での電力供給にも支障が出ざるをえない。

 今回の震災を契機に電力周波雛の全国統一を事業化して本格的に取り組むべきである。

 地デジとかそうなどうでもよいことは、政府は、熱心だが、生活に絶対必要なライフラインの電力については、なおざり放置されてきた点に、今の日本の駄目な点が浮き彫りになっている。

高放射能環境下での作業に適したロボット2011/03/26 08:51

原発の復旧作業の様子が報道されている。
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY201103230477.html?ref=rss

原子力安全院や東電の発表では、作業内容とか事故内容とか被爆内容についての発表はされていても実際の作業員の人たちがどんな環境で、働いておられるのかについては、ほとんどコメントがないのは、やはり、国も企業も人命を二の次にしている証拠だと思う。

この記事で、作業員の人たちがどんな風に寝泊まりして働いていらっしゃるのかがよくわかる。

先日の3名の被爆事件でも、協力会社の社員が作業をしているが、欧米での原発事故を想定した作業着は、ブーツの着用が絶対条件なのに、漏水がないからといって、くるぶしまでのクツで作業していたら、水深15㎝の放射能が蓄積された水がクツの中から侵入してきたという。

通常ならば、考えられない事故というか、管理ミスである。

協力社員と言えば、聞こえが良いが、危険な作業ばかりを下請けで作業する会社。おそらく非正規雇用の社員もおられるかも。危険な仕事なので、給料はよいかもしれないが、その分、安全が軽視されているのであれば、人権問題にもつながる。

アメリカは、ロボットを貸し出すと言っているが、日本は、世界有数のロボット国で、こういった作業環境でも動作可能なロボットがいくつか開発されている筈なのに何故、投入しようとしないのだろうか。

今回の事故を契機に高放射能環境下での作業に適したロボット等が開発されれば、世界で役に立つだろう。