紅白の梅咲きてなほ2011/03/13 09:35

 ようやく白梅と紅梅が揃い咲いた。

 せっかくの梅の春なのに、今年は、花を愛でる気にもならず、今日、大阪城梅林の句会も休んでしまった。

 大勢の方が亡くなられて、本当に地震が来るまでは、平和で楽しい暮らしを、梅の花が咲くのを楽しみにしておられた方々もおられただろうに、女子供、家も里も、あの忌まわしい汚泥に呑み込まれてことごとく、消えてしまった光景をTVでみて、まさに、この世の無常を感じた。

 ○白梅も薄墨色に染まりけり

 ○世の無常紅白の梅咲きてなほ

永徳の梅屏風かく蘇り2011/03/11 10:10

 盆梅が金屏風の前に配置されていたのを、LUMIXG1で撮影。まるで、安土桃山時代の狩野永徳が描いた作品の様になった。

 この古木は、恐らく江戸時代生まれであろう。数百年の年輪の美しさがここに感じられる。

 ○永徳の梅屏風かく蘇り

雀の句ばかり5句2011/03/07 23:37


おうぶの家の北側の小さな庭の近くに藪があって、そこは、雀のお宿がある。この季節、繁殖期なので、驚く程、賑やかだし、直ぐにエサをねだりにくる。

こんな情景を思い浮かべて、雀の句ばかり、5句作ってみた。

○物干しも孕み雀に遠慮して

○北窓を開いてそこに雀の巣

○彼岸会は雀の宿も華やいで

○雀の巣ハコベ摘み来てそばに置く

○子雀に窓辺とられて部屋捜し

同じ俳句とは思えんな2011/03/06 10:02

 今日は、朝から胃腸の具合も悪く、また、熱が出てきた。スタンプショーは欠席することにした。

 最近、何をするにも面白くなく、カール・ベームのモオツアルト等を聴きながら、だらだら俳句ばかり作っている。


○大滝は滔々と三月生まる

○おぶの山おろかなる雪積もりたる

○春時雨夕焼け滝に我一人

○渡り鴨帰りそびれて藪の中

○流氷はかくやとばかり氷割り

○夕焼けの寺に帰れば春寒し

○蕗の薹捜して歩く母子かな

なんせ、「伝統俳句」なんで、こんな古くさい句を作らねば。一度、船団を覗いてみれば、判るけれど、まるで別世界。

同じ俳句とは思えんな。

ほぼ八分咲き2011/03/05 09:06

 実家の梅の花も紅梅は、ほぼ八分咲き、白梅は、二分咲き程度で、このままだと中旬までに、梅の季節は終わりそう。



○小鳥来て集へやここに梅が咲く

○早暁に匂ひ立ちたる梅の花

○紅白の襲も嬉し梅の花

○老い梅や無骨の枝に紅一輪

平家物語2011/03/04 23:40

 今日の帰りの電車、学生さんが再提出のレポートと格闘していた。

 国文学科なのか、国語科教育法で平家物語だった。能登殿の最後の部分である。一杯、赤色で色々と指示が書き込まれている。

 この学生さん、古典が嫌いにならないだろうか。教師が古典が嫌いで、そんな先生から、教わった子供も嫌いになる不幸の連鎖だと思う。

○能登殿の最後もかくや春の潮
○大潮の渦潮速く翡翠呑む

ひな壇の階層的な構造にある種のHierarchie2011/03/03 09:11

 叔母がなくなってちょうど1年。

 幼い時から、おひな様が大好きで近所のあらゆる家を巡り歩いていた。小豆島に預けられていた時も祖父に連れられて、名家、旧家のおひな様を拝見して歩いた。

 どうゆう訳か。源氏物語と言えば、おひな様のイメージを持ってしまう。そこに描かれているのは、純然たる階層社会であり、そういった点に幼い時から違和感を持っていた。

 あのひな壇の階層的な構造にある種のHierarchieを感じていたのかも。そういえば、黒沢監督の映画「夢」も壮大な実物大のおひな様が登場するのがあった。

 ひな祭りの日、あれは、いつ頃の昔であったか、叔母が少女時代に作ったという源氏物語絵巻を見せてくれた。「Fちゃん(母親)と一緒につくったのよ。」ということだが、妙に、光源氏の顔がイヤラシイマセタ感じのする青年に描かれている。おひな様の様な人形の体型でなくて、西洋画風のプロポーションで描かれているので余計に猥雑になってしまう。

 装束は、やはり、おひな様を参考にしたという。女君達の冠にそれが現れている。斎宮の冠なんて、あんなだったかしらなんて、かんがえながら小一時間も見入っていた。

 「T君は、こういったものが好きなんだね。」と妙に呆れられてしまった。しかし、あんな宝塚風のおひな様、最近の婦人雑誌の劇画に出てくる様な感じ。案外、叔母達は、先を行っていたのかもしれない。

 ○雛の日は古絵巻みて叔母偲ぶ

屋根修理、即日見積もり・工事2011/03/02 09:36

この間の連日の雨の影響で、屋根修理、即日見積もり・工事。価格は、4万2千円。大出費で、どうなることか。

雨漏りしている部分の瓦は、全く損傷していないという。その下の防水シートが経年変化で、劣化して、吹き込んだ雨風が雨漏りを起こしていたという。

この為、地瓦ラバーコーキング10平米分の工賃が、この金額となっている。

テレビでお水取りの風景をみた。いよいよ、春が近づいてきている。

○小麦砂糖値上がりのひなの祭り
○お水取り松明火の粉赤々と
○雨上がり寒戻りたる青い空

雨漏りと靴の水漏れ2011/03/01 23:56

今日も、大阪に出かけたが、鵯越えの辺りは、一面の霧の様なものが立ちこめていた。そういった中を電車が走り抜けていくのは、やはり、面白いと思う。

静かに降っている雨の様だが、2階の天井に雨漏りを発見。早速、M産業さんに、連絡したが、また、出費が嵩んでしまうだろう。

雨漏りは、何が何でも治さないと、全てが駄目になってしまうので、大変。借金しても治すべきであると思う。

靴も水漏れを発見で、今日、買い換えた。1足2千円。この靴は、凄く良い時と悪い時がある。同じメーカーなのに不思議だと思う。

○陋屋に未だ居座る春炬燵
○春泥に靴をとられし夕まぐれ
○新しき靴さえ濡れて春の雨
○玉筋魚の皿一杯に陣取りて
○山越えの春霧に線路消え
○松ヶ枝の春雨に濡れ匂い立つ

苦しみから逃れるには世を捨てる以外にない2011/03/01 09:16

 間もなく、叔母の1周忌になる。姉の葬式にも出なかった母親であるが、毎年、この時期に飾っている小さな紙製の雛人形を今年は、飾っていないところをみると、やはり、悲しさが心の底に広がっているようだ。

 僕にとっても叔母唯一の親族の中での理解者であっただけに、未だに、その空虚な気持ちは消えない。

 この年齢になって何故、人は結婚するのか理解出来る様になった。それは、社会的な立場や子孫を残すということだけでなくて、単身では、肉親の看取り(介護)や死別の苦しみに耐えられないからである。

 生老病死の苦しみから逃れるには、一切の交わりを立って出家する以外にないが、僧侶なのに妻帯が当たり前の今の日本仏教では、その様な場が提供されていないので、無理である。

 タイとかビルマに帰化して、僧侶になる以外になく、まさに水島上等兵の世界である。結局、戦友とか死者を弔うにも、今の日本の出家・在家共に、世俗のシガラミと離れることが出来ないので、水島上等兵は、ビルマの地に骨を埋めることにしたのだと思う。

○折り紙の雛も飾らぬ一周忌