おうぶの里は積雪15~20㎝2011/02/14 20:49

 今日は、今シーズン一番の大雪で、おうぶの里は積雪15~20㎝
 鵯越えのトンネルを抜けると雪の降り方は全く違う。

 まるで北陸の国に来たよう。しかし、土地の人は慣れたもので、別に驚きもしない。

☆雪の五句

有馬路の隧道抜けて雪深し
ボコバコと雪踏み童子母追いて
大雪を喜ぶ子供泣く大人
雪道を黄色い傘がはしゃぎおり
雪降りて足跡二人家路かな

☆昨日の句会提出句(○は選んでもらった句)

  早春の親子自転車風切りて
 ○春の海トランペットの音高く
 ○桜餅こねる手先に湯気立ちて
  藍染めのトートバッグも春の柄
  着物屋の道行きコオト春重ね
 ○肉饅頭むふふの春や中華街
  占い師春歴前に目をつぶり

昨日の元町句会の時は、気温はやや低かったが、春の風情もそこはかと感じられたのが、全く季節は逆戻り。

まぁ、これが自然の面白さなんだろう。

俳句データベース2011/02/14 21:35

 先日の句会で、「あればよいなぁ」と思ったのが俳句データベース。

 なんせ、人間の考えることは似たようなもので、昨日の句会でも類似表現というか、すこし、あぶないのがあったので、出句する前にチェックしておいた方が良いかも。

 それで、俳句のデータベースがあればと思ったら、ありました。
 現代俳句協会の俳句データベース
 http://www.haiku-data.jp/
 
 ネットでしか検索できないけれど、世の中モバイルWIFIの時代なので、むしろ特別なソフトも必要無いから、この方が便利。
 
 佐々木敏光氏の「現代俳句抄」(収録句数約 5000 句)を基礎データとし、順次、現代俳句協会IT部で追加して」ゆくものという。

 現代俳句協会だって....
 ギョギョ!!俳句に嵌れば嵌るほど、「伝統俳句」から離れていく。

 トランペットで検索してみると1件該当

 クラリネットは、2件、その1句が、

 ○クラリネット光のごとく南風にきこゆ

 とある。春の海と光についての指摘があったが、その音色というのは、クラリネットの方が光をイメージさせられるのかな。

 トランペットというのは、「死」に関係がある時に出てくる楽器で、例えば、マーラーの交響曲第5番では、トランペットの独奏が序奏が始まって、音楽は高まって、あのベニスに死すのアダージェットになっていく。

 退嬰的な死へのイメージというのが、この楽器の音色が連想されるのかも。クラリネットの方が、明るい、海のイメージ。

 春の海をあの琴と尺八の名曲がイメージさせられるとすれば、早春の清々しく、暖かみを感じさせられる光のイメージなので、クラリネットの方が、相応しい。

 まさに素粒子先生がおっしゃた通りだと思う。
 実は、吟行では、実際にトランペットが演奏されていたのだが、それは、ジャズバンドのトランペットのパート練習で、本当に射すような鋭い響きとか、海岸の強い日光に黄金色に楽器が輝いていたこと。更に、もう野外練習が可能になっている等、季節性が感じられたんで俳句にした訳。