若草山山焼き・紅蓮の炎にネロ皇帝の気分2008/01/14 22:14

FZ18で撮影。カラーモードをウォームで撮影
 1月13日は若草山の山焼き。
是非、この行事を見てみたいと常々思っていた。
 広大な山肌に燃え広がる紅蓮の炎。それを見ているだけでゾクゾクとした快感が走る。
 早速、近鉄指定特急で出発。今夜は、宿泊するつもりなので、安ホテルにチェックインを済ませてから、出かける。
 午後5時位で既に大変な人だ。若草山を目指して直進!
 日頃、プルプルで足を鍛えているので、この程度の傾斜はなんなくクリア。
 夕方5時30分で一番上のところに到達。
 沈みゆく、夕日、生駒山をみて、寒さに震えながら時間をひたすら待つ。
 5時50分に打ち上げ花火が始まった。大変な迫力で僅か10分で200発が打ち尽くされる。
 これだけでも圧倒されるのに、これから点火、点火、点火。
 号砲を合図に消防団員が枯れ草に点火する。昨日の雨の影響か、火がなかなか広がらない。
 それでも風下の方に徐々に拡大。
 湿気た草から立ち上った蒸気に炎が映えて、一面、真っ赤だ。
 子供が脅えて泣き出す。
 私は撮影にひたすら没頭。しかし、意外にも炎は拡大しない。壮大な火炎が麓からも大きく見られると思っていたら、帰路に見た限りではそうではない。
 やはり、間近に来て良かったと思った。
 花火と山焼きの実際は、下記のビデオに。
http://www.asahi-net.or.jp/~ZZ2T-FRY/wakakusa
 ビデオはFZ18のムービー機能を使用して撮影した。
 翌日は、興福寺の宝蔵、奈良国立博物館、春日大社の舞楽見物、宝物館見学と、仏像と絵巻物三昧。
 国立博物館では、ボランティアの解説者と薬師如来の立像の件で、言い合いとなって閉口した。良く勉強されているが独りよがりなところがあるようだ。
 さすがに春日権現記絵の実物というか模写は面白いと思った。舞楽も良かった。特に雅楽はアマチュアの演奏を日頃聞いているが、春日大社の雅楽は素晴らしい。音に純度がある。笙、篳篥(ひちりき)の音の冴えは、素晴らしく、虹色に広がり、天上への浮遊感さえ感じられる。
 雲中供養菩薩になったような気分がした。
 この様な奏楽が毎日の様に聞ければよいなと思った。