法華経、維摩経、勝鬘経について、アニメーション画像が面白かった。2009/09/24 23:05

 昨日は、2冊の仏教理論についての本を読んだ後にNHKハイビジョン特集の法隆寺の番組をみる。

 結局、合計10時間以上は、仏教、仏典の世界に埋没していたことになる。

 録画していたのをみたが、見終わったら1時位になっていた。法華経、維摩経、勝鬘経について、アニメーション画像が面白かった。

 経典がアニメ化されて、NHK番組で放映されるなんて、史上初の快挙だと思う。勝鬘経については、先日の京都国立博物館のシルクロードの経典の展示でもみられ、その内容が面白いと思ったが、アニメーションは、その面白さを見事に表現していた。

 法隆寺の代表的な仏教美術品が全て網羅的に紹介され、聖徳太子や橘夫人等についても解説されて、非常に内容が詳細かつ充実していた。

 安藤先生の蓮華文の講義でも取りあげられた伝橘夫人厨子及び阿弥陀三尊像も取りあげられ、私も写真でしかみたことがなかったが、実際の大きさが案外に小さいこと、光明皇后によって改作されていたこと等知らない事実も多かった。

 法隆寺五重塔については、使用されている部材が檜材についてや、古代の鉄釘の成分が非常に純度が高い点、あるいは、昭和17年から始まった解体修理作業のフィルム等、今回、初めて公開された画像も含まれ、大変貴重な映像資料であったと思う。

 聖徳太子については、これまでいろいろと書物や講義で聴いてきたが、その中で、飛鳥時代の在家仏教のあり方という観点での論じ方も新鮮で番組企画の優秀さが感じられた。

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