あまりにも不公平だと思う。2011/02/02 09:44

NHKテレビで、佐世保市の国民健康保険税の差し押さえについてやっていた。

家の中に、踏み込んで来て、どんどん金目になるものには、シールを貼ったり、押収していく。

それは、サラ金の取立よりも、実力行使なので、怖いと思う。逆らおうにも、公務執行妨害になるので、手も足も出ない。

2階建てのアパートに棲んでいる40代の夫婦の場合は、何も取りたてるものがないので、ご主人が唯一の楽しみにしていた漫画本を押収。

この方、去年の10月まで失業されていて、現金収入がなくて、再就職に運良く成功して、ようやく12月から新生活の矢先に取立にあった。

次の人も佐世保市の住人だが、昨年に、差し押さえにあって、年金全額を口座からそのまま引き落とされて、身の回りに全くのお金がなくなって、サラ金から借金を重ね、債務苦で自殺された。

保険税の取立屋の人は、「過払い金が無いか調べた方が良い。」という過払いの金も取り立てるという。

今、国民健康保険料は、収入に応じて一定の割合を支払うことになり、健康で、全然医者にかかっていない人でも多額の税金を取りたてられる仕組みとなっている。一方、生活保護者等は免除されて、医者にかかり放題である。

あまりにも不公平だと思う。

改革案について考えると、保険税額については、収入よりも、利用額実績(年間一人当たり)を計数化して、料率換算し、収入に応じたベース額に掛けて、算出すれば、医者にかからない人は、殆ど保険料を払う必要がなくなる。やはり、「受益者負担」の原則を適用すべきだと思う。

また、混合診療制度、自由診療制度の枠を拡大すれば良い。

また、保険制度自体を廃止して、国民皆保険制度から、自由保険制度に移行すれば、国民も企業も負担が少なくなる。また、市町村の財政も圧迫されることもない。

国民の生活の所得階層化が進む中で、国民皆保険制度の見直しの時期に来ている。

国民健康保険税が払えなくて、生活苦からサラ金にお金を払う位ならば、風邪の診療で1万円払った方が、ずっと、庶民の暮らしを圧迫しないのである。また、高度の病気等については、医療保険(民間)について、一部、政府が助成する様にして、料率を下げて、民営化すれば、国保よりも、遙かに少ない保険料で、恵まれた診療を受けることが出来る。

また、薬事法を改正して、風邪薬や高血圧、糖尿病等の疾患治療剤についても、処方箋無しで、売薬として購入出来れば、診療報酬や医薬品代を抑えることも可能。
日本の保険制度は、医師会や製薬会社と結託しており、高額の診療報酬を確保する為に、維持されている。

 自由診療制度になれば、国民の大半を占めている低所得者層を中心に、高い薬、診療を誰も受ける者は、いなくなる。そうなると医療機関、製薬会社、医療機器会社での完全自由競争になって、コストダウンが進むので、結果的に医療費の国家や国民の負担を少なくすることが出来る。

 日本の医療費は、海外に比べてあまりにも高額過ぎる。これを是正して、健康保険にかけている行政の財政支出を国民基礎年金に向ける方が適策だと思う。

 年金制度も自由年金制度にすればよく、これまでの支払い分は、民営保険会社に引き継がせて、今、保険料の支払いをしている人は、徴収分を還付して、継続を希望する国民の為に、営業権を許可制にして、プール分の基金及び債権(徴収権)、特許権を入札方式で、外国企業を含めて民営企業に買い取らせれば、一発で、国家財政を健全化出来ると思う。海外の企業は、こうした日本の動きを常に注目している。

 更に、民営化保険年金会社は、その運用益を中国や中東の富裕層向けの高額医療保険サービス企業に投資させて、その利益によって運用されれば、日本人が支払う保険料率を相当引き下げることが出来ると思う。

 政府や自治体が、保険とか年金制度を運営すること自体が、もはや、今のグローバルな経済システムの中では、無理であることに何故、気がつかないのだろう。

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