連合訴訟団を組織すべきだという意見2011/03/25 10:00

 農畜産業関係者から連合訴訟団を組織すべきだという意見が、台頭してきた。

 まさに、自分が考えていることと同じ動きである。特に農業団体等が連合して、訴訟団を結成し、被害状況及び今後、想定される被害等についてもまとめていく作業が必要になる。また、東電側との窓口を開くように要請した方が良いとしているが、これは、今までの公害裁判・訴訟の経緯等からみて、連合訴訟団を結成してからにしないと、個別の調停・補償交渉にもっていかれる可能性があり、そうなれば、被害者は泣き寝入りになる懸念もある。

 また、今の内、「どこまでが東電の責任で、どこからが国(民主党政府)の責任なのか。」といった部分を明確を明確にしていく必要がある。

 また、推定される被害シミュレーションについても学識経験者等のアドヴァイス(アテにならないが)を幾つか調べて、訴訟団としては、どの被害ケースを想定するか明確にすべきである。恐らく、訴訟になると、国と東電の責任の割合とか、被害算定基準が争点になると考えられる。

 また、農家個別の被害(生乳廃棄とか、証拠書類)等を団体でまとめる為には、そのマニュアル(必要書類、方法、フォーマット)等を今から定めないと、区々の損害データが挙げられても訴訟に必要な客観的なデータにまとめられず、そこからなし崩しにされる可能性があるので、この部分の対策が最も必要である。

 最悪のケースは、出荷停止となっていても、後日、「原発事故と因果関係無し」と東電と国の弁護側から主張される可能性もありえる。過去のJCOの損害賠償の事例をたたき台にされる可能性もあるが、JCO事故と今回の福島の場合とは、規模、程度が全く異なるので今から明らかにしておく必要がある。

 また、一番難しいのは、「風評被害」の証明である。これについても因果関係を説明出来る様にしておく必要がある。

 また、最悪、東電が経営破綻することもあり得るので、その際に、補償資産を差し押さえる為にも、今から、法律の専門家に有効な手続きの道筋をつけてもらうことが重要だ。

 損害補償を受ける側としては、東電には、この際早い段階で破綻してもらって、国有化をしてもらえれば、訴訟の手続きもいくらか、楽になるが、今回は、「賠償能力」という問題も絡んでくるので大変だ。

チェルノブイリの汚染範囲は、600キロ圏(1~5シーベルト)2011/03/24 17:23

オーストリア気象地球力学中央研究所は23日、福島第1原発の事故後3─4日間に放出されたヨウ素131とセシウム137の量が、旧ソ連チェルノブイリ原発の事故後10日間の放出量の約20─50%に相当するとの試算を明らかにした。


http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20220820110324

ニュースのみだしは、福島原発の放射性物質がチェルノブイリを下回るとしているが、これは、チェルノブイリの測定機関が事故後10日間に対して、福島原発は、僅か3日間の数値で比較しているので、累積の放出量を比較した場合には、チェルノブイリを上回るということになる。

チェルノブイリの単発であったが、福島原発は、少なくとも4基から放射能が漏出しているので、チェルノブイリの様に臨界事故でなくても、放出量が多いことになる。

チェルノブイリの汚染範囲は、600キロ圏(1~5シーベルト)なので、これに匹敵するとすれば、日本地図でみると、福島県から横浜辺りまでの距離でこれらが、全て汚染範囲になってしまう。

海外からみた日本の原発事故はこれ位深刻であるが、日本政府は、被害を過小評価しようとしていると海外のメディアからも非難が集まっている。

また、日本の隣接する極東諸国からも、土壌・海洋汚染なので、損害賠償が求められる懸念も強まっている。気象庁と連携の上、今回の汚染物質の広がり範囲をシミューレーションした上で、日本政府・外務省もこの点については、早い段階で対策を講じておかねば大変なことになる。

被害住民は、早い段階で、賠償に応じると、この後遺障害の補償が受けられなくなる2011/03/24 09:59

 東電の損害賠償の検討が開始された。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C889DE0E7E7E3E6E1E6E2E0E6E2E1E0E2E3E39793E3E2E2E2

この為、東電株は大暴落となっている。本来は、東電が全額負担の筈だが、国も一定の割合を負担するという。原子力障害賠償法という法律に基づく。

 今回は、8万人が避難し、農産物の出荷が広い地域で停止した為に、賠償額は、数兆円規模に達するとみられる。その内、損害賠償責任保険でカバー出来るのは、最高1200億円で、まさに焼け石に水。

 アメリカでは、賠償額は、100億ドルが条件で、残りは、大統領の権限で議会での認証を得て補填する仕組み。

 欧米の原子力発電所の賠償は、放射能障害による白血病、甲状腺癌等の後遺症の賠償は行われていない。チェルノブイリや、スリーマイルでは、近隣住民に深刻な白血病、甲状腺癌の被害が発生したのに、原発事故との因果関係はないとされて、多くの被害者は、泣き寝入りのまま。

 広島原爆の被害でもそうで、放射能障害を受けながら被害患者に認定されていない人達が大勢いる。

 だから、被害住民は、早い段階で、賠償に応じると、この後遺障害の補償が受けられなくなる。万が一、後遺症が発生した場合の条項等を賠償契約に調印する場合には、定めておかないと大変なことになる。

 何故、原発事故が危険な状態にあるのに賠償額の論議が出てきたのだろうか。裏には、国と東電のこういった思惑があるのかも。

 賠償交渉が拗れた場合には、国と東電側が責任のなすり合いをして、交渉が難航する場合もあり、国民も、今の内に、こうした動きに対抗する為に被害者団体の設立に動いた方が良い。

水道水浄化フィルターを外そう!2011/03/23 21:15

 3月12日付で書いたブログ記事がまたまた現実化。

http://fry.asablo.jp/blog/2011/03/12/5737287

 10日前に、水と野菜を僕の記事をみて揃えておいた人は、暫くは一息つけるだろう。まぁ、誰にでも考えつくことだが、政府が言っている安全値とか摂取制限とか出荷制限とか、全く、おのれを守る為には役に立たない。


 ここに書かれている水の放射能除去法、除去装置はガセである。こんなもので、放射能が除去出来るのならば、みんな買って使えば良いが、そんなことはないことを考えても便乗商法だと判る。(営業妨害だと訴訟を起こされたらヤバイので、あくまでも、見解に個人差があることをご了承願います。)
http://miyagikenjishin.seesaa.net/article/191911500.html

 放射能をフィルターで除去するというが、ごく微量含まれている汚泥成分(浄水槽を通っても残っている)に放射能が含まれていた場合に、フィルターに放射能が残留し続けるので、これを使うのならば、通常の水道水を普通に飲んだ方がマシだと思う。

 安全基準については、全然、あてにはならないので、自分で調べて、基準を設定して、それ以上の放射能が含まれる食品、飲料水は口にしないこと。

 一番、注意しておきたいのは、放射線の測定値について政府が安全であるといっても、幾つかの観測点及び観測回数で、平均値をみて決定しているのでは、なくて、ある地点のある時間のスポットの情報なので、その値には、大きなリスクがある。

 やはり、自分の家に来ている水道水や食品に汚染があるかないか確認出来れば、一番たしかである。とうとう消費者が自分で自分の身を守る時代になった訳である。

 関西にも汚染食品が混入する可能性さえある。今日、某コンビニで、ホッケの焼き物が298円で売られていたが、産地表示がないので、どこで収穫されたか判らない。安全なものであれば、お買い得だが、極端に安い値段の国産食品で出所が判らないものは敬遠した方が良い。

 また、農水省等では、産地表示基準を定めているが、実に多くの違反事例が発覚して処分の対象となっている。大手食品メーカー、企業品についても含まれているので、最終的には、産地が安全だからというのも疑った方が良い。

 そういえば、最近、レタスとかホウレンソウとか露地野菜を食べていない。カロリーメートとお蕎麦だけである。

 この蕎麦、中国産だが、放射能と農薬汚染のどちらを選ぶかの話。蕎麦には、各種のビタミン、ミネラルが多く含まれているから、野菜の摂取量が減少した場合には、良いかも。

 最近、お蕎麦を食べる様になってから、かなり体調も良くなった。

 それにしてもこの、山、森、水の美しい自然を誇って来た我が日本が諸外国から、「汚染国」として鼻つまみにされようとは、本当に憤りを感じる。

 別に電気代が高くついても制限されても、火力や蒸気の方が良かった。大体、原発事故の為に計画停電をされる位ならば、火力で夏場は電力不足で、停電しても、放射能まみれになるよりは、ずっとマシだと、だれも思わなかったところにこの国の悲劇がある。

 これで判ったと思うが、原子炉は、パンドラの箱である。一度、開けてしまったら、もう終わりである。

畜産物は輸入飼料で生産されているものは安全。2011/03/21 11:14

 畜産物の放射能被害は、自給草地で栽培した牧草等を与えている場合には、飼料を通じて家畜の体内に入り、血液を通じて、微量の放射能が生乳が検出される場合もあるが、大抵の酪農家は、輸入穀物飼料、輸入粗飼料(アメリカやオーストラリアで収穫されたものを乾燥させてコンテナに圧縮して大型船で横浜等に揚港されて、農家に配達される。)為に、飲水が汚染されていない限りは、安全である。

 また、配合飼料は、輸入された原料に基づいて飼料工場で生産されているが、全て密閉された容器・空間の中で、製造されて、更に、専用車(密閉されている)で配送されて、密閉された農家の飼料タンクに蓄積される為に、安全面は維持されている。

 飼料工場も原発周辺にはないので、製造工程で放射線を浴びるリスクはない。

 これは、養豚、養鶏飼料についても大部分が輸入原料で加工された配合飼料なので、安全。つまり、畜産生産者は、直接放射線の影響を受けている地域を除いて、水にだけ用心すれば、安全な畜産物を供給することが可能。

 むしろ心配なのは、ほうれん草やレタス、トマト等、ハウス物を除く、やはり路地野菜なので、特にここ1ヶ月間位は、用心した方がよいだろう。このまま原発事故が無事に終息すれば、放射能の影響も1~2ヶ月で消えて、臨界事故ではないので、半減期等の関係もあり、比較的早い時期に放射能被害はなくなると思う。

 野菜工場(最近では、工場で野菜や作物生産が可能になっている。)が現在、稼働を開始しているが、野菜工場で人工環境で製造された路地野菜は、非常に安心で、デパート等でも販売されている。

 但し、5号、6号が既に冷温停止となったものの、それ以外は、これから自己冷却システムの復旧及び自衛隊による瓦礫の除去作業、その後のシールド作業等が行われて、廃炉に向けた手続きが踏まれると思うが、その作業の過程で、幾分放射能排出が増える可能性もあり、要注意。

累積の放射線被曝量を知るには、高感度のフィルムを持参するのが一番である2011/03/19 22:41

 これから被災地にボランティアを含めて出かける人は、放射線対策というよりも、万が一、自分がどれだけ放射線を浴びたかが判る様にしておいた方がよい。

 その理由を説明すると、危険ゾーンに入っていなくても、例えば、危険ゾーンで高放射線の中を通行した車両や機器、廃材等に無意識の内に触れたり、近づいたりするリスクはある。特に原子炉周辺の機材を分解して、それらが震災スクラップと同じ貨物・トラックで輸送される可能性もある。

 今、巷では、放射線量計が使用されているが、それだけでは駄目である。累積放射線被曝量を測定出来る機器が必要であり、本来ならば、国がそういった機器、機材を現地スタッフはボランティアに必要性に応じて貸与すべき。

 国でなくても東電も責任があるのだから、それ位の費用は出さねばならない。

 それが無い場合には、放射線にフィルム感光する原理。例えば、ウィルソンの霧箱の原理である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%A7%E7%AE%B1

 つまり、累積の放射線被曝量を知るには、高感度のフィルムを持参するのが一番である。国内のフィルムメーカーで高感度品を生産しているのは、富士フィルムのみである。
 http://fujifilm.jp/support/pdf/filmandcamera/datasheet/ff_neopan400presto135_001.pdf

 ネオパン400PRESTOクラスのフィルムであれば、効果が期待出来るので、現場に持参あるいは、被爆が心配な場所において置いて、1ヶ月程経ってからネガ現像(長尺のままお願いしますという。)してもらえば、被爆がチェック出来る。

 これでは、被爆線量はチェック出来ないが、軌跡がみられた場合には、病院で、健康チェックを受けるべきだ。


 放射線の測定で、照射線の数値だけ測定しても駄目で、どの程度、累積照射を受けたが、重要なポイントになる。

食料品業界も混乱2011/03/17 10:29

 政府が国民に対して、食品の買い置き、買い占めを控える様に声明を出したが、これが逆効果で、都内では、生鮮食料品から、レトルト食品、乾電池等に至るまで売り切れ続出。

 一番、ナーバスに反応したのは、「自分中心」の国民よりも大企業である。

 大手量販店とかコンビニチェーンである。今回の原発事故の関連で、生鮮食料品、農産物の仕入れ先を急遽東日本から西日本へのスイッチを決めたことで、食料品業界も混乱している。

 首都圏向けに農産物、食料を供給している東北、関東地区の農畜産生産規模は、両地域を合計すると北海道や九州を遙かに凌いでいる。特に鶏卵、飲用乳、野菜等は、全国一の規模を持っているので、これらの生産を西日本に代替させるのは、困難である。

 この為、国内全般に食料品不足が起こる可能性がある。実際、近所のコンビニやスーパーでも商品の陳列量が半減した。これは、支援物資の調達等に加えて、大手食品企業が早くもポスト震災(原発事故)の食料品マーケットを見据えて動き出したからである。

 また、食料品の輸入が急増する可能性も。

 この円高では、当然であり、各地の輸入冷凍食品を保管している営業倉庫(冷凍倉庫)は、既に予約で満杯で、それは、阪神圏での同様の状況が起き始めている。

 やはり、阪神の業者の中には、神風が吹いたと不謹慎な発言もあるが、今後、関東から西日本地域への「移住」も増加で、不動産、マンション業界も動き始めたようだ。

 企業,恐るべしである。

電子レンジのゆで卵2011/03/17 10:06

 福島第1原発への放水措置は、非常にリスクが高いので、十分な注意が必要である。

 というのは、既に大量の放射能が発生しているし、熱量が相当な量があるので、海水を放水した程度では、温度は下がらず、水蒸気爆発の危険性がある。

高校生程度の熱量計算の知識があれば、放水による冷却効果がどんなに少ないかが判るだろう。

 放射性物質の特色として、内部に熱を持つので、表面と内部の温度差が生じると、ちょうど、電子レンジで温めたゆで卵の様に燃料自体が爆発する危険がある。

 最善策は、いまから、外部でシールド遮蔽板の緊急工事、組み立てを行う。特に、内部には、5センチ以上の鉛ボードを貼り付けて20センチ位のコンクリート板をつくって、一番、危険な4号、3号の天井部分に被せるのが良い。

 その後、徐々に、従来通りの注水作業を行う。また、緊急放水にせよ、注入作業にせよ、大量の放射能を浴びた水が流れ出してくるので、それを防止する為に、海側に防水堤を作らないと、海洋放射能汚染となり、この日本沿岸での漁業が不可能になってしまう。

 先々のことまで考えて、対策をせねばならない。姑息な方法では、症状を悪化させるだけである。

わたぬきつぼみは大御神に祈れ2011/03/16 13:51

4月3日は朔日である。

 「四月朔日」でわたぬき、つぼみと読む苗字があるそうだ。つまり、春から夏への季節の動きが始まる時期でもある。

 日本の姓氏の中で、最も難読、珍しい姓とされている。

 古代から朔日参りという風習がある。新しい月の無事を大御神様にお祈りするそうだ。

 その背景には、やはり、朔日とは、ある意味で、季節の移り変わりでもあり、その折り、厄を祓う意味もある。

 この日は、太陽、月、地球が一直線に並び、大潮になる。こういった時には、災いが起こりやすいので、神様に無事をお祈りする風習も生まれたのかも。

 今年の場合は、太陽の反対側に木星が並び、木星→太陽→月→地球→土星が直線に並ぶ計算になる。 

 当然、地震、津波には十分注意しなければならない。

菅さん、怒っても仕方がないよ。2011/03/15 13:14

 ついに私と同じ考え方が出て来だした。
 菅さんがついにキレたらしい。

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E3E7E2E2988DE3E7E2E1E0E2E3E39790E3E2E2E2

 でも、今更、東電に怒っても意味がない。無策さを国民に知らしめるだけなので,マイナス効果。

 福島原発を東電から国の管理下で、更に国際原子力安全委員会に委ねる手続きをしなければ、間に合わない。