電子レンジのゆで卵2011/03/17 10:06

 福島第1原発への放水措置は、非常にリスクが高いので、十分な注意が必要である。

 というのは、既に大量の放射能が発生しているし、熱量が相当な量があるので、海水を放水した程度では、温度は下がらず、水蒸気爆発の危険性がある。

高校生程度の熱量計算の知識があれば、放水による冷却効果がどんなに少ないかが判るだろう。

 放射性物質の特色として、内部に熱を持つので、表面と内部の温度差が生じると、ちょうど、電子レンジで温めたゆで卵の様に燃料自体が爆発する危険がある。

 最善策は、いまから、外部でシールド遮蔽板の緊急工事、組み立てを行う。特に、内部には、5センチ以上の鉛ボードを貼り付けて20センチ位のコンクリート板をつくって、一番、危険な4号、3号の天井部分に被せるのが良い。

 その後、徐々に、従来通りの注水作業を行う。また、緊急放水にせよ、注入作業にせよ、大量の放射能を浴びた水が流れ出してくるので、それを防止する為に、海側に防水堤を作らないと、海洋放射能汚染となり、この日本沿岸での漁業が不可能になってしまう。

 先々のことまで考えて、対策をせねばならない。姑息な方法では、症状を悪化させるだけである。

食料品業界も混乱2011/03/17 10:29

 政府が国民に対して、食品の買い置き、買い占めを控える様に声明を出したが、これが逆効果で、都内では、生鮮食料品から、レトルト食品、乾電池等に至るまで売り切れ続出。

 一番、ナーバスに反応したのは、「自分中心」の国民よりも大企業である。

 大手量販店とかコンビニチェーンである。今回の原発事故の関連で、生鮮食料品、農産物の仕入れ先を急遽東日本から西日本へのスイッチを決めたことで、食料品業界も混乱している。

 首都圏向けに農産物、食料を供給している東北、関東地区の農畜産生産規模は、両地域を合計すると北海道や九州を遙かに凌いでいる。特に鶏卵、飲用乳、野菜等は、全国一の規模を持っているので、これらの生産を西日本に代替させるのは、困難である。

 この為、国内全般に食料品不足が起こる可能性がある。実際、近所のコンビニやスーパーでも商品の陳列量が半減した。これは、支援物資の調達等に加えて、大手食品企業が早くもポスト震災(原発事故)の食料品マーケットを見据えて動き出したからである。

 また、食料品の輸入が急増する可能性も。

 この円高では、当然であり、各地の輸入冷凍食品を保管している営業倉庫(冷凍倉庫)は、既に予約で満杯で、それは、阪神圏での同様の状況が起き始めている。

 やはり、阪神の業者の中には、神風が吹いたと不謹慎な発言もあるが、今後、関東から西日本地域への「移住」も増加で、不動産、マンション業界も動き始めたようだ。

 企業,恐るべしである。

ふすまを貼り替えた2011/03/17 22:57

 震災で大変なのに、こんな書き込みは不謹慎かな。

 あまりに鬱陶しいので、ふすまを貼り替えた。本来のふすま紙ではなくて、壁紙(ピタ貼る)

 http://www.kmfactory.jp/01wall/03flower/re8046.htm

 花柄クロスエレガンスという商品で、7メートル(予備1メートル)合計で、4060円プラス送料。

 裏に糊がついているが、ふすまの場合は、やはり糊付きよりも、自分で糊を塗って貼った方が汚れにくく貼りやすい。

 ピタ貼るでは、ふすまよりも大きめに切って上から貼り付けて、周囲の枠の部分をカッターで切り取るが、切り取られる部分にも糊がついているので、切りにくいし、余分な部分を剥がしにくい。
 
 刷毛で必要な部分のみに糊を塗った方が、作業がしやすいし、剥がしやすく切りやすい。特に糊付きは、クロスが湿って弱っているので、切りにくい。

 合計3枚貼り替えた。だいぶ、部屋の鬱陶しさが消えた。

 こんなボロ家でも住むところがあって、ふすまを貼り替えて、僕は、幸せだと思う。こっちに地震が来なくてよかって思うけれど、そんなことは思っていけないな。

童子六月号用の投句を完了2011/03/17 23:41

 童子六月号用の投句を完了。

 3月は、案外に良い句が少なかった。童子は、東日本の会員が多く、主宰の桃子先生も津軽におすまいなので、被災された方もいらっしゃるだろう。

 お見舞を申し上げたいと思うし、無事に今月も投句されることをお祈りしている。

 自分の様な愚かな人間が助かって、もっともっと生きなければならない人が助からなかったりする。

 今回の被災地でも結局、歩くのが遅い人を助けたり、最後まで住民の避難を見届けたり、責任感の強い自治会長とか世話役の方々多く亡くなられたという。

 方丈記にも、心根の優しい人が先ず先に亡くなると書いてある。つまり、愛する人に食料を与えて自分が食べずにいて体力を失っていく。

 親子でもそうで、子供だけには、なんとか助かってもらいたいから、全て食料や水を与える。

 今も寒い中で、凍えていらっしゃる方々もおられると思うと、本当に申し訳ない気持ちである。

優雅なインドの国々2011/03/17 23:56

 そういえば、1984年に就職試験を受けた音楽の友社の入社試験問題に、「ラモーの和声法について解説せよ。」というのがあって、色々と悪戦苦闘して回答したことを記憶している。記述試験は合格だったので、きっと、ある程度正しいことを書いたのだろう。(僕は、A新聞、I書店等の一流の出版社等を受けたが、どれも筆記試験は通るのに、面接試験で落ちてしまう。心理検査というのが大きな会社にはあって、それで頭がおかしい奴と思われるか、容貌が醜怪であるとか、つい本音を話してしまうとか、高校の時に某革新系の文学雑誌に小説を投稿していたり、アカであるとか思われたのかもしれない。まぁ、企業や資本家が諸悪の根源であるという思想を持っておれば、どこも合格しないだろう。)

 このところの震災とか原発事故とか色々な鬱陶しい問題が山積している中で、ドイツ音楽は聴く気にもなれず、フランスバロックをバックミュージックに流しながら原稿を書いている。

 この管弦楽組曲「優雅なインドの国々」も愛聴しているCDである。指揮者は、なんと、ヘレヴェッヘで、あのレクイエムとかクラーイ宗教音楽が得意な指揮者とは思えない楽しく優雅な演奏である。

 ラモーの音楽の面白さは、その動感と和声の変化が呼応している点であり、実に色彩の変化に富んでいる。

 「インド風」というのは、こういった動感のことを示しているのだろうか。

 そういえば、私が敬愛する佛教大学の安藤佳香先生の論文にも「インド風」について論じたものがあった様な気がするが、やはり、重心が落ち着いているよりも何か、今、動こうとする様なバランス、構図がインド的なのだとすれば、案外にラモーの音楽と、インド風の仏像との共通点があるのかも知れない。