古都の「名残の春」に相応しい終末感に満ちた響き2007/04/14 00:33

 この時期になると、何時も聞いて見たくなるのが、マーラーの交響曲第9番。
 桜の花が花吹雪になって散って行くのを見ていると何やら不気味な闇の予感、そう死を案じさせる気分にさせられる。
 梶井基次郎の「檸檬」には、その様な恐怖とどうにもならない古都・京都独特の閉塞感が描かれていたと思う。
 桜の花の下に、死者が埋まっているかどうかは知らないが、数知れぬ争乱の舞台にもなった王城の地に相応しい不吉さが、桜花の美しさを際だたせているのかも知れない。
 閉塞感がやがて終末に結びつくと言う予感は、マーラーの交響曲第9番が作曲された1910年頃の古都ウィーンにも当て嵌まるだろう。
 やがてハプスブルク家の滅亡と美しい欧州のロマン派芸術の崩壊を直前に控えた終末の美しさがこの作品にも自ずから表出している。
 こうした春の憂鬱な気怠さの中で、ウーベ・ムント指揮、京都交響楽団の演奏によるこのCDを聞いてみると、なるほどと想わせられるものがある。
 京都独特の湿潤な風がまだ、春の名残をとどめている様な第1楽章のアンダンテがやがて、狂おしい盛り上がりを迎え、民俗舞踊のレントラー楽章、ロンドと、死の舞踏を経て、穏和な響きがやがて死の闇へと収斂して行くアダージョ楽章は秀逸だ。
 今や残り少ないウィーン的な雰囲気を持ったムントは、恐らく、京都とウィーンに共通に見られるある種の匂いを感じ取っていたに違いない。
 京響の絃の響きは大フィル等に比べて豊かさにはかけるが、中国の古箏を想わせる様な繊細さを持っている。また、管楽器は、マーラーが好んだ中国趣味にもつながる古雅で硬質な響きが、正確な音調を奏でている。
 このCDたしか廉価版で発売されていたと記憶しているが、あのナチス台頭直前のワルター・ウィーンフィルに匹敵する名演だと思う。

プルプル運動1ヶ月の効果2007/04/14 10:36

 プルプル運動を3月10日頃から始めて1ヶ月が経過した。この1ヶ月間の体組成の推移を指数(11月10日=100)グラフでみると、内臓脂肪のレベルは下がるが、体脂肪、筋肉率の改善にはそれ程、効果がないようだ。体重、BMIについては、内臓脂肪が減少した分だけ、指数値1~2ポイント下がっている。
 更に一ヶ月後の経過を見る事にする。プルプル運動は20分で毎日千円ずつかかる。月間では、なんと3万円、それだけの効果があるのか。トレーニングジムに通った方が安上がりかも知れないが、プルプルをすると心地が良いので習慣になってしまっている。

B3レイアウトのその後2007/04/14 17:01

IXYDIGITAL70で撮影。

 B3レイアウトは、最近はブログにアップしていなかったが、密かに作業を継続していた。レールは、メルクリンスタータセットのものを使用した。道床も、今回はバラストを撒いて製作した。
 鉄橋は、パソコンで図面を書いたものをボール紙に貼り付けて、切り抜いたものにラッカーを塗って仕上げてある。真ん中の謎の遺跡の様なものは、これからの「お楽しみ」。
 元々の塗装の色は、銀色だったのをラッカー塗装した上にパウダーでザラザラ感を出してある。
 いよいよこれから正念場だ。
 試験走行のビデオは下を参照。
http://www.asahi-net.or.jp/~ZZ2T-FRY/zjvideo