カセットの時代2007/06/06 23:17

ブラザー複合機のスキャナーの上にテープ類を載せてみた。

 ソニーのDATデッキが壊れ、ケンウッドのラジカセにAUX入力からPCM放送をMDのLP2モードで録音し、それをマスターにカセットにコピーすると言う最低レベルのエアチェックをやっている。
 サウンドブラスターのインターフェースから直接、PCMデジタルデータをパソコンに収録して、CDに焼けば、放送クオリティと変わらないものが出来るが、タイマーの設定、PCの起動と休止の処理が結構面倒くさい。CPUに負荷がかかる作業をしているとノイズが入る等の問題がある。
 ラジカセの場合は簡単なタイマーがついており、これで比較的正確に録音が出来て、160分収録出来れば、ほぼ収録時間でも問題がないので、これで録音している。音質は、やはり、少し寂しいが、ノイズリダクションもついていないカセットにダビングする程度では、十分だ。
 再生は、ヤフオクで手に入れた「あのクリスキットで有名な桝谷氏が使用していたビクターの3ヘッドデッキ」でやっている。自作真空管アンプとカセットは、案外、相性が良い。神経質な部分がなくなり、マッタリと音楽に浸れる。フワーっとした感じは、2A3シングルアンプと見事調和する。
 写真は、上がグレングールド自作自演集で最近、録音したもの、左下がそれに使用したカセット、右は、1984年頃に収録したブロムシュテットのブルックナー交響曲第4「ロマンティック」マクセルのURカセットテープ。
 今でも、良い音を聞かせてくれる。当時は、CDが出始めの頃で、FM放送をβハイファイのビデオデッキに収録したものをカセットにダビングしていた。音質は似たり寄ったり。
 当時は、好きな時に再生が可能なお気軽メディアとしては、LPレコード以外には、完全アナログのカセットテープしかなかった。パチパチノイズが入らないカセットの再生は、それなりに、「音」が良いと思っていた。
 今は、デジタルメモリーで再生する時代で、テープやディスクでさえ時代遅れになってしまった。その内、CDも無くなるだろう。
 ヨドバシカメラの店頭に置かれているカセット種類は、数える程しかない。かって百花繚乱であったカセット全盛時代に比べてなんと寂しくなった事か。最近でもカセット再生可能なラジカセが販売されているので、当分は、カセットテープの生産と販売が続けられるだろうが、その内、磁気テープ自体が珍しい時代がやってくるかも。

コメント

トラックバック