ジロッと睨んでやった2009/07/20 21:07

Coolpixs S600で撮影。
今年も百合の花が庭に咲いている。

「ねぇ。庭に入っていい?」と父親に子供達が頼んでいる。

私の家のまたどなりのひどい傾斜地で住宅の建設に適していないが、そこに無理に家を建てた建売業者がいて景観が台無しになってしまったが、そこの子供達が大きくなって、私の家の庭をみせて欲しいというのだ。

昔、ここにススキが一面に茂っていたが、誰かに放火されて家の近くまで火が迫ってきたことがあった。

ガキどもの懇願に、父親は外面(そとづら)は良いので、快諾。

早速、蝉などの昆虫を採集しだした。
可哀想に蜥蜴も、アオスジアゲハも子供達の虜になってしまった。

無遠慮に家の中をのぞき込みやがる。

裸で居間というか、暗闇の隠れ場所にいる僕を発見して後ずさりする。
ジロッと睨んでやった。
(家で、あの家には気味が悪いヒトがいるっと神経質そうなディンクスの両親に帰宅後話しているだろう。ゴミ出しを含めて、ますます、近所が歩きづらくなってきた。)

小学4年位だろうか。ここに越してきた時は、頼りなさそうだったのが、腕白小僧になっている。家が斜めなので、平らな土地で遊びたいとフラストレーションがたまるのだろう。

可哀想な子供達にとっては、天気も悪く、あんまり楽しくない夏休みのスタートだ。

それにしても、傾斜地建築だが、建築認可が良くおりたと思う。どの程度の価格で購入したのだろうか。まず1千万円前後というところだろうか。もっとするかも知れない。まぁ、子供の数が多いから大変だが、親の援助か何かで30代でこれだけの地域に持ち家なので、エリート階層なんだろうか。

結婚して、子供が持てるクラスは、やはり生活エリート階層である。
私は、毎日、階層社会のことを考えて寝起きしている。

ネットで生活保護のことを調べていたら、大体16~17万円位の生活費が基準だという。そこで、佛大社会学部のK先生が首都圏の20代前半の若者達の生活費を調べたデータが出ている。

http://www.yuiyuidori.net/soken/ape/2008/2008_0722.html

住宅費の項目をみて唖然、なんだ、これは、月額6~7万円に共益費に管理費、更に更新費を含めると、月額26~27万円になる。

「なんだ、僕は、K先生のいう最低生活層じゃないかよ。」と啞然とした。これは、首都圏で生活する人達で、首都圏でアパマンを借りようとするからこうなるので、もっと質素な人達は郊外の県に家を借りている。

それでも恒久的に棲める家(風呂、クーラーとか最低の静寂な環境、交通、買い物、選択至便)を考えるとやはり4~5万位か。

こんな人達がリストラにあって落層、ネットカフェ難民、ホームレスに陥っていくのだろうか。

何か複雑な気持ちになった。