ついに登場! FZ38(FZ28の後継機) ― 2009/07/28 23:13
PANASONICからFZ28の後継機、FZ38の発売のリリースが発表された。価格は、発売当初から5万円割れ(モニター販売価格の上限)と、FZ28よりも低い目の設定のようだ。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090728-4/jn090728-4.html
今回の目玉は、ハイビジョンムービーと新・手振れ補正機能だという。
http://panasonic.jp/dc/fz38/
また、私が、トロイ、トロイといっていたAF等のレスポンスが高速化されるという。起動時間が1.15秒、AFスピードが0.29秒と大幅に高速化されるという。FZ28の場合テレ端で、マクロ位置から遠景に移動してAFさせると1秒近く、エラーが出た場合には、更にウロウロしてからようやくピントが合うというトロさだったが、どの程度、改善されるのだろうか。
実際に新製品の説明では、ワイド撮影時、FZ28のAF速度が0.71秒であったのが、FZ38では、0.29秒に改善されたという。望遠側では、FZ28で2~3秒という感覚は事実だった訳で、FZ38では、1秒で合う。これは、レース撮影で威力が発揮される。つまり、鈴鹿サーキットのスプーンカーブのこちら側と向こう側を同じクルマが走行する時にFZ28では片方しかAF速度が間に合わなかったのが、FZ38では、両方が間に合う様になる筈。
これは凄い。(でも他社製品では、当然のこと。)
画素数は、1210万画素、AVCHD撮影機能等。液晶は、0.2型、23.0万ドットで固定方式(アングル機能は無し)
ファインダーは、20.2万ドット。
つまり、液晶、ファインダー関係は、何も改良されていない。
結局、ハイビジョンムービーが驚異的な高倍率で撮影出来るという機能が売り物。
ムービー主体の使用法の人は、デジタル一眼のGH1に比べて驚異的なズーム倍率で、しかも、軽量なので迷わずこちらを買うべきだと思う。
しかし、ハンディカムでもこの程度のズームが可能なものもあるので、カメラ機能も使いとたいという人向け。背面には新たに動画ボタンが加わった。
新手振れ補正は、これまで補正は、高速小刻み振動に対応だが、新・手振れ補正では、ゆっくりしたブレの補正に効果があるという。
モータースポーツのブレなんかは、どうだろうか、ボケている写真をみると、案外にゆっくりブレの方が多いような気がするので、少し期待か。
これで、GH1の付加価値が減じてしまうので、これもパンドラの箱的な機種だと思う。
フィルター径等は、従来のままでオプションが転用できそうだ。
買おうか買わないとこうかとい話だが、FZ28の画質がそのまま残されていて、高速AF機能が使えれば、撮影シーンが飛躍的に広がるので、買い。(当然、FZ28はまたまた下取り)
画質ばかりは、実際に撮影してみないと判らないのが悩みの種。
蝶や野鳥等の撮影が主体の人は、高倍率ズームと高速AF、そしてムービーが大活躍する筈だ。
別に私は、パナソニックの回し者ではないが、やはり、自分が良く使っている機種の後継機だけに感心を持っている。
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn090728-4/jn090728-4.html
今回の目玉は、ハイビジョンムービーと新・手振れ補正機能だという。
http://panasonic.jp/dc/fz38/
また、私が、トロイ、トロイといっていたAF等のレスポンスが高速化されるという。起動時間が1.15秒、AFスピードが0.29秒と大幅に高速化されるという。FZ28の場合テレ端で、マクロ位置から遠景に移動してAFさせると1秒近く、エラーが出た場合には、更にウロウロしてからようやくピントが合うというトロさだったが、どの程度、改善されるのだろうか。
実際に新製品の説明では、ワイド撮影時、FZ28のAF速度が0.71秒であったのが、FZ38では、0.29秒に改善されたという。望遠側では、FZ28で2~3秒という感覚は事実だった訳で、FZ38では、1秒で合う。これは、レース撮影で威力が発揮される。つまり、鈴鹿サーキットのスプーンカーブのこちら側と向こう側を同じクルマが走行する時にFZ28では片方しかAF速度が間に合わなかったのが、FZ38では、両方が間に合う様になる筈。
これは凄い。(でも他社製品では、当然のこと。)
画素数は、1210万画素、AVCHD撮影機能等。液晶は、0.2型、23.0万ドットで固定方式(アングル機能は無し)
ファインダーは、20.2万ドット。
つまり、液晶、ファインダー関係は、何も改良されていない。
結局、ハイビジョンムービーが驚異的な高倍率で撮影出来るという機能が売り物。
ムービー主体の使用法の人は、デジタル一眼のGH1に比べて驚異的なズーム倍率で、しかも、軽量なので迷わずこちらを買うべきだと思う。
しかし、ハンディカムでもこの程度のズームが可能なものもあるので、カメラ機能も使いとたいという人向け。背面には新たに動画ボタンが加わった。
新手振れ補正は、これまで補正は、高速小刻み振動に対応だが、新・手振れ補正では、ゆっくりしたブレの補正に効果があるという。
モータースポーツのブレなんかは、どうだろうか、ボケている写真をみると、案外にゆっくりブレの方が多いような気がするので、少し期待か。
これで、GH1の付加価値が減じてしまうので、これもパンドラの箱的な機種だと思う。
フィルター径等は、従来のままでオプションが転用できそうだ。
買おうか買わないとこうかとい話だが、FZ28の画質がそのまま残されていて、高速AF機能が使えれば、撮影シーンが飛躍的に広がるので、買い。(当然、FZ28はまたまた下取り)
画質ばかりは、実際に撮影してみないと判らないのが悩みの種。
蝶や野鳥等の撮影が主体の人は、高倍率ズームと高速AF、そしてムービーが大活躍する筈だ。
別に私は、パナソニックの回し者ではないが、やはり、自分が良く使っている機種の後継機だけに感心を持っている。
高級化とは、「機能の質の向上」であり、機能そのものを付け加えたものではない ― 2009/07/28 23:27
別報の通り、FZ38が発売された。コンパクトデジカメの普及で、今までのムービーカメラや、上位機種のLUMIX GH1を凌ぐというか、これまでに経験したことの無いハイビジョン動画が撮影可能になった訳である。
やはり、GH1を買わないで良かったと僕は感じた。
但し、ムービーカメラの必要不可欠なバリオアングル液晶の機能が搭載されていないので、ムービー撮影でもっとも重要な、画像・映像にメリハリをつける為の構図変化(撮影ポジションの自在な移動による)が出来ない等の制約がある。
LUMIXの商品系列は、
普及型→通常ランク→多機能・差別化型(FZ38等)→マイクロフォーサーズデジタル一眼→デジタル一眼レフ
となっており、価格も相応に上昇する仕組み。他社も同様だが、パナソニックの様にハイエンドとローエンドの価格帯の商品が網羅されているところはない。
こうした商品系列化戦略が効果を発揮するか否かは、高級化と多機能化との違いを鮮明に示すことである。
GH1の様に機能アップ面(動画可能)を強調されてしまうと、消費者は、当然、同じ機能を持っていて価格が安い商品系列と比較してしまう。
消費者を迷わせることが、自社製品の買いそびれどころか他社製品に浮気させてしまうことになる。
LUMIX商品系列の多層化の販売手法は、消費者に対して、「自分が迷っていると思わせながらも実際には、PANASONIC LUMIXの商品系列の深い森の中で迷わせて、その商品を買わよう。」という手法であるが、こんな風に価格帯が低い階層の商品に上位機種以上の機能を盛り込むと、「高級=高機能」というイメージが崩れてしまって、結局は、「高級(価格)=セレブなイメージ」というカメラの持つ本来の機能とは違った路線で、ハイエンドの価格帯の製品を設定する以外に方法がなくなってしまうのではないだろうか。
今から30~40年位までの高級オーディオ(ピュアオーディオ)全盛時代に、テクニクスブランドのオーディオブランドが、高級ブランド化戦略の点で、不成功に終わったのは、この様なデジカメの商品系列と同じ方法をとったことである。
本当の高級化(高級品)とは、「機能の質の向上」であり、機能そのものを付け加えたものではないという本質を消費者に訴えるPR宣伝、商品マーケティング戦略を採らないと、FZ38の発売が、巨額な開発経費をかけたGH1の販売の落ち込みという結果を招く懸念も浮上することになるのではないだろうか。(GH1を売りたいのならば、FZ38は、あくまでも「カメラ」として、ズームカメラ専用機としての徹底的な性能の向上を狙うべきであった。)
それが、趣味的商品ジャンルの宿命だと思う。
やはり、GH1を買わないで良かったと僕は感じた。
但し、ムービーカメラの必要不可欠なバリオアングル液晶の機能が搭載されていないので、ムービー撮影でもっとも重要な、画像・映像にメリハリをつける為の構図変化(撮影ポジションの自在な移動による)が出来ない等の制約がある。
LUMIXの商品系列は、
普及型→通常ランク→多機能・差別化型(FZ38等)→マイクロフォーサーズデジタル一眼→デジタル一眼レフ
となっており、価格も相応に上昇する仕組み。他社も同様だが、パナソニックの様にハイエンドとローエンドの価格帯の商品が網羅されているところはない。
こうした商品系列化戦略が効果を発揮するか否かは、高級化と多機能化との違いを鮮明に示すことである。
GH1の様に機能アップ面(動画可能)を強調されてしまうと、消費者は、当然、同じ機能を持っていて価格が安い商品系列と比較してしまう。
消費者を迷わせることが、自社製品の買いそびれどころか他社製品に浮気させてしまうことになる。
LUMIX商品系列の多層化の販売手法は、消費者に対して、「自分が迷っていると思わせながらも実際には、PANASONIC LUMIXの商品系列の深い森の中で迷わせて、その商品を買わよう。」という手法であるが、こんな風に価格帯が低い階層の商品に上位機種以上の機能を盛り込むと、「高級=高機能」というイメージが崩れてしまって、結局は、「高級(価格)=セレブなイメージ」というカメラの持つ本来の機能とは違った路線で、ハイエンドの価格帯の製品を設定する以外に方法がなくなってしまうのではないだろうか。
今から30~40年位までの高級オーディオ(ピュアオーディオ)全盛時代に、テクニクスブランドのオーディオブランドが、高級ブランド化戦略の点で、不成功に終わったのは、この様なデジカメの商品系列と同じ方法をとったことである。
本当の高級化(高級品)とは、「機能の質の向上」であり、機能そのものを付け加えたものではないという本質を消費者に訴えるPR宣伝、商品マーケティング戦略を採らないと、FZ38の発売が、巨額な開発経費をかけたGH1の販売の落ち込みという結果を招く懸念も浮上することになるのではないだろうか。(GH1を売りたいのならば、FZ38は、あくまでも「カメラ」として、ズームカメラ専用機としての徹底的な性能の向上を狙うべきであった。)
それが、趣味的商品ジャンルの宿命だと思う。
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