DP-37F修理完了2010/02/18 22:00

 昨日は、実は、日本橋にLPレコードプレイヤー、デンオン(昔、電音、今、デノン)DP37Fの修理部品と半田コテ等を買いにいったが、うっかりと、RCAプラグを間違えてジャックの方を買ってしまって、作業を始めてから気がつく失態。
 今日は、仕事で、元町歩きだったので、神戸の電子部品のお店をネットで探したら、僅か1軒だけ存在しているのを発見。もともとは、プロ向けのお店だったのが、最近では、小売りもしてくれて、共立なんかに比べて店舗も小さいが、それだけ、ワンフロアで全ての部品が揃うメリットもある。
 プラグのお値段は、380円位。共立だと100円しなかったので、相当高いと思う。ネットにも載っていたが、やはり、近くにお店がないとこの値段でも客はありがたがるので商売になるらしい。
 早速、半田コテを久しぶりにもって、作業を始めた。ケーブルの断線なので、一番良いのは、ケーブルごと取り替えれば良いのだが、安物で8千円、高いので、2~3万円。しかも、アームがユニバーサルではないので、片方のコネクターを切って、プレイヤー側に半田で直付けする必要があるので止めた。
 ケーブルの途中での断線だと悲惨である。
 ユニバーサルタイプのアームではなくて独自仕様なので、部品交換しかないが、もう部品は販売されていない。アームの中には、合成樹脂がケーブル保護剤が使用されているが、これが、プラスティックの可塑変化でべとべとになって、断線するという故障がこの時代のプレイヤーには、実に多い。
 事前にコネクタ部分を切り離して、調べたが、幸い、ライン自体は導通があるので、プラグのみの交換を行った。
 
 無事、作業は、終わって、テスターで測定する。ショートが一番恐いので、カートリッジヘッドシェルを外して、信号側とアース側の絶縁を調べて、更に、プラグをプレイヤー内部の基盤にコードが取り付けられている部分の導通を図る。
 その後、ヘッドシェルをつけて、カートリッジのリード線を外して、コネクタの出力側との導通を調べて、Okだったので修理完了。

 メーカーにだすと1万5千円位はかかるだろう。そうなると、このプレイヤーよりも高くなるので、馬鹿みたい。
 僅か数100円の修理代である。
 ついでに自作の管球イコライザーアンプの点検を行う。もう10年以上無難に動いている。プレート電流と、ヒーター電源は外部の電源から供給されるので、電源雑音皆無。回路は、CR方式に独自の工夫を加えたもの。アメリカのアンプのNFB方式だが、これは、無帰還なので音の伸びが違う。
 NFBのアンプは、マランツでも同様に、根暗な音がするが、これは、暖かい真空管本来の音がする。
 本来ならば、位相とか歪みの原因となるコンデンサを使わずにコイルで回路を構成したいところだが、コイルが販売されていないので、コンデンサを回路につかっている。

 右側の半固定ボリウムを動かすと増幅率が変化し、MMタイプのカートリッジから、MCタイプまで対応できる。
 DL103等を再生しても雑音などでず、解像度の高い音がする。
 球イコライザーアンプの音は、スピーディでヌケが良く、滑らかで自然なのが素晴らしい。
 DP37Fで早速、スターンのバイオリンで、チャイコンを聴いている。