診療所の待合室で読んだ本(医学から密教へ)2010/07/13 23:06

 痛風が悪化して、ついに足の関節まで蝕み始めたので、足を引きずらないと歩けなくなった。

 今日は、検査の結果を聞きにいった。

 血液検査の結果、尿酸値が9.8というので、全く、薬が効いていないことが判明し、これまでの尿酸の産生を抑える薬から、排出を促進する薬に切り換える。

 但し、この薬は、ヤバイ。腎臓結石等の副作用の懸念もあるので、尿のpHを整える薬も朝夕飲まねばならず、また薬が増えた。
 股関節もコリヒチンで痛みがあっというまに引いたので、やはり、尿酸結節だということが判った。
 レントゲンでも結節の様なものができかけているのが確認されているので正しい診断だと思う。

 それでも、馬鹿な僕は、昨日、生協で買ってきた牛肉をステーキにして食べてしまった。ビールは、プリン体を抑えた奴を飲んでいる。
 ビール無しには、毎日過ごせない。

 痛風と言っても、足の親指だけではない。昨年、佛大の斉藤先生の講演を聴きに宮津市まで行った帰りから、両足に広がり、これが悪化の予兆だったが、まさか、股関節とか身体の色々な所に拡大するとは思わなかった。

 幸いに、今は、痛みが収まっている。

 この先生に、この間、気功というのをしてもらったことをブログに書いたが、診療所の待合室に、「気の人間学」という本が置かれて合ったので、それを待ち時間読んでいた。前の患者さんが重症だったので、小一時間待ち時間があったので、その本をほぼ読み終えてしまった。九州大学医学部の先生の本で、最初は、大抵の気功の本にも書かれている様な電流とか電磁波の話、サーモグラフィによる分析、生体が電磁エネルギーを生成する仕組み等から始まるが、この人の本が凄いのは、「気の源」という段階になって、仏教サイエンスの理論を持ち出されている点である。

 特に真言密教とか、チベット密教、理趣経等に、その気が生成する仕組みが理論的に書かれているという。

 特に面白かったのは、「空」の概念で、これは、科学的には、プラズマの様にエネルギーが物質や力等様々な現象に変化する以前の混沌とした状態であると解説されている。気を発生するには、「空」の状態を経なければならず、チャクラとか、そういったものの活性化の前の禅定の状態が重要であるとか、色々と解説されていた。

 密教芸術の仏画や曼荼羅についても、チャクラに至るまでの秘密が図像的に隠されているという。 

 恐れ入ったのは、般若心経についても、科学的な解釈がされていた点である。

 仏教と医学の結びつきが意外な点であったのも大きな発見。

 この本を本屋さんで探して、詳しく読んでみようと思う。

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