新型望遠鏡 ― 2006/07/11 09:08

先週の金曜日に新しい鏡筒を購入した。ビクセンのVMC110Lというタイプでカタディオプトリック型と言われるもの。
カセグレン式の改良(コストダウン型)で主鏡及び副鏡は、精密球面であり、副鏡の前にメニスカスレンズが入っており、球面収差の補正を行う方式。放物面鏡に比べて作業工程が短縮出来る事、鏡筒が短く出来るので、コストを下げる事が出来る。
購入価格は、1万8千円位で10㎝としては、格段の安さ。焦点距離は、1000㍉、つまり、F10という事になる。以前、F10の10㎝反射を所有していたが、これとは比べ物にならないほど、コンパクト。
副鏡の支持具は、写真の通り渦巻き型となっており、光の回折を抑える効果があるとされているが、疑問。こんな事をするよりも、出来るだけ細い支持金具で主鏡掩蔽を少なくする工夫をして欲しかったが、デザイン的なインパクトが優先されている。焦点調節は、主鏡セルの底部につながっているネジで行う。つまり、主鏡が動く方式。少し遊びがあり、精度が不安。
ビクセンお得意のフリップフラップミラーがついており、真上からの眼視と直焦点撮影のカメラ側との切り換えが直ぐに出来る。地上風景で試してみたが、中心誤差が幾分見られるようで、不安。それと、一番大変だと感じた事は、ペンタックスのデジタル一眼を接続し、合焦したポジションと眼視ポジションとの焦点位置が異なる点で、恐らく、Tリングのネジを緩めて眼視側に焦点位置を合わせる等の調整が必要になるだろう。
Tリングでデジタル一眼で直焦点撮影が可能なので、超望遠レンズの換わりとしても使用出来る。ビクセンのポルタ型経緯台用マウントが標準装備されているので、簡単にこれまでのシステムに追加する事が出来る。
あいにく悪天候で一度も星を見た事がない。早くファーストライトをしてみたい。
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