ＢＬＯＧ　ＦＲＹ

　この優雅な帆船は、大阪市の所有物です。シーズンオフの冬には繋留されているだけですが、それでも、メンテナンスに膨大な費用がかかります。
　たしか、大阪市は、昨年の11月に「財政非常事態宣言」を出して財政再建中です。
　借金を抱えているのになんで、こんな贅沢品を持っているんだろうか。
　パンフレットによれば、この帆船は、世界一周旅行を達成したとか、自治体で帆船を持っているのは、日本で大阪市だけだとか自慢たらたらです。
　これが、１民間人だったら、身ぐるみ剥がされて、目覚まし時計と洗面具、着替え一式だけで蛸部屋に放り込まれて強制労働をさせられるんだけれど。
　名前は、「あこがれ」、一体、何に憧れているんだか。
　財政とかそういった事を抜きにすれば、私は、同じ赤字財政の象徴とも言えるＡＴＣの前で、潮風に吹かれて眺める帆船は、ロマンを感じます。今日は、生憎、曇りでしたが、晴れた日の夕方にここに佇んでいると大海原を航海する様子等を空想したくなります。