マートンのアノミー論の検証(自殺率との時系列での関係)2009/02/22 16:19

 社会の絶望的な状況が、アノミー的状況に結びついていく

 図は、佛教大学通信教育の応用社会学科で、苦心して、僅か1週間で書かなければならなかった基礎社会病理学のレポートである。
 佛大では、スクーリングレポートは、終了日から10日以内、提出しないと単位が貰えない。
 これは、実は、スクーリングよりも難関である。

 それは、ともかく、自殺の研究は、私にとって、ディルケムやマートンの著作について興味を持つきっかけにとなった。
 結局、社会状況の変化が自殺の増加には、密接な関わりをみせているが、果たして、その因果関係をどの様に実証していけば良いのだろうか。
 失業率、犯罪の発生率変化の2要素に自殺率の変化と比較して、時間軸のズレに気がついた。
 これがマートンのアノミー論の検証につながっていくのである。
 自殺の増加というのは、そのまま社会状況が悪くなるから増えるというのでは、なくて、「これから深刻な社会、経済的不安が起こる。」という時系列の位置上に現れてくるのである。
 これから数年間について、どの様なデータを収集し、サンプリングを行っていくことで貴重な学術データを得ることが出来るかもしれない。

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