「黒毛和牛ストラップ」2009/02/25 21:57

FZ28で撮影(コレクションモード)
 業界人も無関係者も必携アイテム「黒毛和牛ストラップ」
寿司屋さんからの帰りに携帯ストラップばかりを専門に販売している店によってゲット。

 実は、黒毛和牛なんて種類はもともとなかった。
 結局、雑種である。

 明治時代に、中国地区でもともと飼われていた在来種に洋種を交配して、「改良和種」という名で呼ばれていたものが、昭和12年に黒毛和種という登録名称が定められたもの。
 最近、産地・品質表示の規制が厳しくなり、例えば、この黒毛和種の雄の精液をホルスタインに種付けして生まれたF1種を黒毛和種という名称でスーパー等で販売したら、摘発されることになるが、元々の由来を考えてみれば、別にどうでも良いことになる。

 特に在来和種の中で純粋性が高いものが銘柄牛として販売されている。この場合は、その認定を受けたもの以外は、登録商標違反になるので、全く別の次元の話だし、我々ショミンの口には入らない贅沢品である。
 F1牛で品質の良いものは、黒毛和種の肉と全然区別がつかない。BSEの影響でトレーサビリティが実施される様になってから、こうしたことがうるさく言われる様になってしまった。

 トレーサビリティ以前は、F1牛で南九州を中心とした産地では、大金持ちが続出。2年間で1億円以上は軽く稼ぐ人も現れてF1牛肥育全盛期を迎えたが、それも長く続かなかった。

 それにしてもこのストラップはグロテスクだ。以前、全畜連というお肉の組織に仕事でお邪魔したことがあったが、これと同じで大きさが数十倍位の模型が支所長の部屋に飾ってあった。

 和牛は、最近は、健全に育てられているが、数年前までは、「動物虐待」そのものであった。特に仕上げ期後半は、「カレタ」エサした与えられず、肉質に影響するので、ビタミンやカロチンを抑制されるので、身体中ボロボロで抜け毛が大量に出たり、と畜場では、検査が実施されるが、その時に肝臓廃棄処分(ビタミン欠乏と偏った栄養肥育で肝臓に膿瘍が出来ているものが多かった。)されるものも多かった。

 牛レバー等が飲み屋さんで出されるものがあるが、時々、それとおぼしきものがあった。別に食べても害はないと思うがやはり、気持ちが悪い。

 今は、肥育期間を短縮することでエサ代を節約させる方が優先されており、ビタミン抑制肥育は殆ど行われていない。

 各種のアミノ酸化合物やプロテインが投与されている。まぁ、結局、ブロイラーとかそんなものと変わりがないと思う。

コメント

トラックバック