3月尽(さんがつじん)2010/03/29 22:02

 3月尽(さんがつじん)と読み、中世和歌の世界では、この時節は、春が終わり、夏がやってくる季節の変わり目を読んだ歌が多い。

 勿論、この時代は、旧暦なので、4月終わりともなれば、晩春から初夏への入り口ともよめるが、新暦では、今ひとつ季節感が出ない。

 それでも本来ならば、春たけなわの季節に入る頃。

 しかし、それなのに家の外は雪。
 今朝の気温は室内で3℃。外は、零度から1℃位か。

 凄く寒い。こちらでは、桜の花も蕾のまま。

 平安和歌には、桜花の散るのを雪と見まがう歌もあるが、そんな感じを彷彿とさせる。

 この時代、10世紀から12世紀前半にかけては、日本の気候の寒冷化が進んだ時代であった。12世紀後半には、ユーラシア大陸全般に気温が上昇し、モンゴルの台頭を許し、日本も侵略の毒牙に晒されることになった。

 地球温暖化というが、気候は寒冷化に向かっているのだと思う。地球全体では気温が上昇していても、温帯の高緯度側では、寒冷化が進む可能性がある。気流、海水の対流が活発化した結果、温度が部分的に下がるので、こうして、地球は、温度の平衡を保とうとしているのだと思う。

 こんなに寒いと室内でも塗装を行っても正常に塗膜が形成されないので、作業は出来ない。(9℃以上が必要)

 ひとやすみか。

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