iTUNEは、トロイと思ったりして....2008/06/29 00:29

 iPOD-CLASSIC(160GB)を購入したが、iTUNESでPC上にライブラリを作り、これをシンクロさせることで音楽データを送り込み仕組みとなっている。
 これは、非常に使いやすいのであるが、クラシックの地味なCDの中には、インターネットにデータがないのがあるので、これらは、自分でアルバムに関するデータを入力しなければならない。
 更に困りものは、同じ全集物なのにデータベースの表記が異なる場合がある。例えば、欧文タイトルと和文タイトル、アーティストの名称、特に指揮者とオケ等の表記法等。
 その場合には、AUDIOCDのデバイスのプロパティにアルバム全体の情報を入力し、後はインポートされた曲目毎にデータを入力する作業が必要となる。これが、結構、面倒くさい。
 更に、もっと気になるのは、インポートの速度が遅い点である。
 50倍速のドライブなのに、最大で8.5倍速位で読み込むのでベートーヴェン交響曲全集等では、CDが6枚あるので、これを全て読み込むとなると1時間位はかかってくる計算となる。
 実際にはデータを書き込んだりするので1時間以上かかる。
 これは、大きな誤算である。インポート速度を上げるにはどうしたら良いのだろう。
 この辺りが今の私には判らない。

源氏絵巻柏木巻に秘められた謎とは....2008/06/29 23:35

 卒業論文「源氏物語の絵画化の方法」も清書提出用ファイルが送られて来て、大詰めの段階となっている。
 それでも、第4章の手直しが続いている。あんまりイジラない方が良いような事を指導の先生も言っているので、止めたいのだが、我慢出来ない。
 とにかく意思が弱いので、太ってしまったり、お金が直ぐ無くなってしまったり、部屋中、衝動買いのモノで一杯になってしまうのである。
 第4章の第3項は、「柏木巻 構図の謎」という名前に書き換えた。
 その謎というのは、寝殿造りの設計図に非常に忠実にこの柏木巻3は描かれているが、わざと光源氏と薫君、女三宮、女房が左角にギュウギュウに押しやられて、何も描かれていない欄干と前庭の部分が構図の大部分を占めている。
 これは、何故なんだというのが、柏木巻3の謎である。
 この謎については、既に幾つかの説があるが、敢えて、切迫した異常な心理状態を示そうとしたという解釈もみられる。
 その答えは、各場面・詞書に書かれている和歌と前栽のとの関係について調べているうちに、判った。
 国宝源氏物語絵巻の決まり事としては、必ず詞書に和歌が描かれている場合は、前栽や庭、その和歌に対応する植物が描かれる事になっており、それが、場面の精神的な内容を象徴している。
柏木3の巻にも、
 たがよにかたねはまきしと人とはゞ   いかゞいはねのまつはこたへむ
の和歌が書かれており、この絵巻の約束事に従えば、前栽には、岩根の松が描かれている筈である。
 ところが描かれないのは、この赤ん坊が光源氏の実子ではないからである。
 岩根の松は、子孫の繁栄を象徴するものである。右は、若紫巻の断簡であるが、これにも光源氏の背後に岩根の松が描かれているが、何故か、存在は薄い。
 それは、若紫巻に登場する紫の上との間には実子が出来なかったばかりか、柏木に女三宮を寝取られた結果、誕生する薫君を後継者として認めざるを得なくなる悲劇を暗示している。
 つまり、若紫巻と柏木3の巻は、そういった縁起と因果を示しているのではないだろうか。
 まぁ、そんなことを少し付け加えたりして、ますます私の論文は読みづらくなっていく。
 今日、中古文学会の会費の請求が来たが、9月末で卒業すると学生会員では無くなってしまうけれども、20年度という事で学生会費を払っておくことにする。
 佛大とも縁が切れたら、源氏物語や絵巻の研究もこれで打ち止めという事になるんだろうか。
 自分のことなのにそれが判りかねている。