寒の戻りは梅の花には良い2009/03/04 13:19

lumix-G1で撮影
 最近になって気温が下がり、季節が逆戻りとなっているが、梅の花は長持ちして良い。遅れて咲いた白梅が満開となり、垂れ梅や遅咲きの紅梅で、再び紅白の梅見が自宅で楽しめる状況となっている。写真は、LUMIXG1+ウルトラワイドヘリヤー15㎜(EXモード、S解像度で撮影)

ヘルゴラントの悲劇と奇跡2009/03/04 23:40

 ヘルゴラントは、アントン・ブルックナー(1824~1896)が、1893年8月に完成した男性合唱曲で、日頃から彼が愛していた男声合唱団フロージンの為に書いた曲で、彼が完成した最後の作品である。その後、交響曲第9番に着手するが、フィナーレは未完に終わる。

 ヘルゴラント島は、1890年までイギリス領であったが、その後、ドイツ国領となり、1936年には、ドイツのUボート基地となる。合唱曲ヘルゴラントは、ヘルゴラントがドイツ領となったこと及びウィーン男声合唱協会50周年を記念して作曲された。

 ヘルゴラントのサクソン人がローマ帝国に虐められていたのが、神によって救済されるという素朴な世俗カンタータでブルックナーが生前作曲した唯一の世俗合唱曲である。初演は、1893年10月。ウィーンフィルハーモニー及び男声合唱団。

 非常にマイナーな作品で、20年位前、NHKFM放送でロジェスト・ベンスキー指揮ソビエト文科省管弦楽団による演奏が放送されたのをカセットに録音、それをMDに移して聴いていたが2週間程前に誤って消去してしまって、途方に暮れていた。

 単純だが凄く良い曲なので、良くききこんでいたのに。まさに「ヘルゴラントの悲劇」だ。

 インターネット検索でようやくバレンボイムがシカゴ交響楽団(このCD)と最近のベルリンフィルとの全集で録音していたことが判明。入手に奔走していた。ベルリンフィルは、全集を買わないと入手できない。シカゴ交響楽団は、「ブルックナー交響曲0番」という超超マイナーな曲とのカップリングなので、殆ど流通しておらず、しかも、廃盤なので、中古盤の入手は絶望視していた。

 ところが、今日の夕方に大阪日本橋のディスクJJで発見。まさに「ヘルゴラントの奇跡」だ。こんなレアアイテムが一般の中古レコード屋で買えるなんて!!!!!

 日本橋は凄いところだと思った。