勘弁して下さい。2009/03/25 22:09

SORAで撮影
 TOSHIBA SORAのセピアモードで撮影した能勢電平野駅車庫である。
 (この名称が正しければ良いが、このブログとかYOUTUBEを能勢電鉄に勤務されている保線夫(この呼び方も適切であるか判らない)の方から、以前、鼓滝鉄橋とビデオのキャプションの説明を入れたところ、
 「これは、猪名川橋梁といいます。知ったかぶりしないで下さい。」とお叱りを受けた。
 大体がアバウトな人間なので、そういった簡単に名称を考えてしまうが、実際に雨の日も、風の日も、雪の日も、台風の日も、炎暑の日も、凍てつくような寒さ日も、真夜中も、保線の仕事をされている人にとってみれば、間違った名称で呼ばれることは、本当に腹立たしいことだと思う。

 勘弁して下さい。

戦国のゲルニカ(追記)2009/03/25 22:16

SORAで撮影
以前、岩波文庫で「おあむのものがたり」というのを読んだ記憶がある。

 戦国時代に生きる武士の妻の生活を描いた作品であるが、良くかけていると思う。実際、戦国時代の下級武士は、いくさ場とその後で、妻の共働きであった。

 本物の兜首であっても、そうでなくても首を綺麗に整えて、上官に示さないとご褒美にありつけないので、必死なのである。

 戦国女性、おあむの重要な日課は、夫が獲てきた首級の口をこじ開けてお歯黒を塗る仕事である。つまり、今川義元を思い出しても判る様に上級武士は、戦場に赴くときには、お歯黒を塗る等のオシャレをしているのである。

 死後1日近く経って死後硬直が解けるのを待って、この作業を行うが、本当に大変な作業だったと思う。

 ところで、

 大阪城天守閣では、戦国時代のいくさ屏風の展示がされている。いずれも大抵が江戸時代以降に描かれたものである。特に有名かつ悲惨なのは、大阪夏の陣屏風である。例の松平さんが、司会をつとめた歴史番組で、「戦国のゲルニカ」と命名された作品であるが、実にむごたらしい悲惨な光景が描かれている。

 不思議なのは、美しい装飾ともにこんなむごたらしい光景が描かれていることで、どの様な場で鑑賞したのだろうか。

新発見の『絵入り源氏小鏡』2009/03/25 22:45

石山寺が購入した『源氏小鏡』
http://www.sankei-kansai.com/2009/03/15/20090315-007488.php
に全五四帖が絵画化されているのが発見されたという。

『源氏小鏡』は梗概本である。梗概本とは、長編の源氏物語を判りやすくまとめた本であり、単なるストーリーの概略をまとめたものに分かれる。例えば、卒論で取りあげた『源氏物語絵詞』は、源氏物語の各巻、場面の梗概と、中世末期から近世初期に書かれた源氏絵の絵師が絵の題材として取りあげる各巻のテーマと描画法の概略が併記されている。

 今回のものは、源氏物語各巻の梗概に実際の絵画を沿えたもので、分類上は、『源氏物語絵鑑』ということになる。

 こうした平安、中世前期までは、絵巻であったものが冊子本としてまとめられて、本文と絵画の部分を組み合わせる手法が近世初期から始まったのである。

 いわゆる奈良絵本もそうしたものであり、長編源氏物語を判りやすく絵解きした書物であるとみれば、やはり、こうした草子の1種であるとも言えるだろう。

 近世中期以降は、版本として、大阪、京都から出版され、一般に読まれる様になるが、その元となる絵画は、奈良絵本等に源流があり、彫り師もこうした図画を参考に版画を作成していったと考えられる。

 その典型例が、絵入り源氏物語であり、それは、私のブログにも取りあげている。

http://fry.asablo.jp/blog/2009/03/12/4172029

http://fry.asablo.jp/blog/2008/07/04/3610560

http://fry.asablo.jp/blog/2008/04/30/3415640
こちらに絵入り源氏の絵を一部取りあげている。

 こうした比較考証で問題になるのは、梗概本で、各巻のどの部分が、どの様な形で取りあげられているのか。また、絵師に対してのコメント、絵画化のポイントが記されてあれば、私が卒論で行った様に巻毎に比較一覧表をまず作成して、同一の傾向のものかを見極めることである。

 私見では、恐らく『源氏小鏡』と『源氏絵詞』は相当、近親性があり、系統の中でもかなり近いものであると思う。これも、卒論で取りあげたことであるが、源氏物語の各場面の「勘所」を絵画化する過程は、そのまま、源氏物語の個々の巻、場面の梗概化の作業につながってくるという点である。つまり、中世末期から近世にかけての時代において源氏物語の場面を絵画化するということは、梗概化するのと殆ど同じ意義を持ってくるのである。

 この辺りに、国宝源氏物語では、源氏物語の本文に忠実に絵画化されていたのとは異なる点であり、近世源氏絵の本質が見いだせるのである。

 これらの仮説を実証するのに、大きな鍵となる作業が、『絵入り源氏』の挿絵と、今回、新発見の『絵入り源氏小鏡』、及び『源氏物語絵詞』(大阪女子大蔵)の比較作業である。『絵入り源氏』については幾つか本を所有しているが、私なりに比較作業を行った結果、

①挿絵は、梗概書に拠るもので、湖月抄本文の該当箇所に挿入されたものである。これを証明するものとして、最初の『絵入り源氏』の編集作業のミスなのかまったく異なった巻の場面が挿入されている箇所がある。
②『絵入り源氏』の挿絵は、新発見の『絵入り源氏小鏡』同様に、梗概書によって作成された構図であり、実際の本文に忠実な描画・構図法ではない。

③ ①と②によって、『絵入り源氏』のルーツは、近世初期の肉筆源氏絵(梗概書と一緒に存在あるいは、綴じられていた)を参考にしたものである。
という仮説が導き出される。

 是非、この本が複製・影印化されれば、比較考証を行って仮説を検証してみたい。それが完成すれば、私の研究である『源氏物語の絵画化の方法』について前回の国宝源氏編に近世源氏絵編が加わることになる。新発見の成果で、源氏絵の研究は、新たな局面を迎えようとしているのである。

3月25日と言う日は特別な日だ。2009/03/25 22:57

 今日は、佛教大学通信制の卒業式であった。

 法然上人のご命日である日、3月25日に卒業式が開催されるのが、通信教育部の伝統である。

 私は、昨年9月末に人文学科を修了したが、今から3年前の今日、応用社会学科を卒業して、学長先生からじかに証書をいただく栄誉をいただいた。(写真)この時の感動は一生忘れないだろう。

 人文学科では、論文はともかく学業成績が不振であったので、この様な栄誉を受けることは出来なかった。

 修了率が大体60%と言われているが、実際やってみたところでは、本当に大変で、忍耐と辛抱とお金と時間が必要だ。また、家族や職場の理解も必要だ。

 こういった困難に打ち勝って、無事、今日、卒業された人達に心からおめでとうを言いたい。でも、卒業したら終わりではなくて、むしろ、その後に、苦労して学んだ成果や修得した技術を活かせるかということがずっと重要で、実は、大学での修行よりも、ずっと、世間での実践修行の方が、難しく、ずっと孤独で苦しい苦しい戦いなのだと思う。

 知り合いで残念ながら、今日の卒業式を迎えることが出来なかった人もいる。是非、くじけずに頑張って、何時の日か、この3月25日を笑顔で迎えて欲しい。

ああ、G1が、もう旧機種になってしまったんだ2009/03/25 23:24

ついに発表されました「LUMIX-GH1」。

旧機種(もう旧機種になってしまったんだ。)のG1では、動画撮影が出来なかったが、このカメラは、ハイビジョン動画を超望遠ズームで撮影することが出来るというカメラかムービーか判らない機種だ。

カメラの部分は、ほとんど旧機種G1と変わらない。カラーは、コンフォートブルーがなくなってコンフォートブラック、レッド、そして、新登場ゴールドである。

標準で、この間、ブログに書いた高倍率ズームレンズがついている。14-140㎜である。

レンズキットの価格は、12万円位、このズームレンズを単体で買えば10万円。

直ぐに値段がこなれてレンズキットが10万、ズームレンズが8万円位になるが、レンズ単体を買うならば、レンズキットを買った方が「お得」という設定がされているのが、さすが、パナソニックらしい上手な商売のやり方だと思う。

同時に広角ズームレンズも発売された。このレンズも単体で10万円位。広角側は、7㎜とこれまでの標準レンズの画角の倍が確保出来る。

いずれにしても僕には高すぎる。

また、今のパソコン環境では、フルハイビジョンの動画を編集してブルーレイディスクに焼いて、更に、ブルーレイディスクがかかるデッキや環境がないので、宝の持ち腐れだ。

でも、ポ-チポッチ虫が騒ぎ出した。