PLAYブックスというアプリ2012/10/23 16:53

 スマホなど使うまいと思っていたのが、ヤフオクで白ROMが販売されているのを知って、8千円で、SC-02Bをゲット。保証が約1ヶ月ほど残っている。元箱やケース、包装等新古品と言って良い状態。
 液晶は、有機ELなのでやや発色に癖があるが、値段のことを考えると文句は言えない。
 現在、SIMを入れていない。ドコモでパケ放題フラット契約が発効するのは来月1日からなので使えない。

それまでは、eモバイルのWIFIや家の無線LANに接続しているが、音声認識やGPSマップでは、現在位置が、家の敷地内のどの場所にいるかまで判るという信じがたい状況等に驚く毎日。
 日経電子版もはるかにPCよりも読みやすいし、実際の新聞をみている様な感じ。
 PLAYブックスというアプリがあるので、動かしてみると、無料の本が色々とダウンロード出来た。左は、不思議の国のアリス。中は、芭蕉の全句集、右は、源氏物語の音楽で山田孝雄博士の名著である。源氏物語の音楽は、わざわざ、佛教大学の図書館から取り寄せて、研究に使用したものが、こんなに簡単にみれるなんて、そんな時代になった。
 更に古い時代の版本や江戸時代の歳時記まで無料でみることが出来る。お金を払えば、更に良い本をみることが出来るが、これ以上、クラウドサービスにカードの登録がしたくないので躊躇している。APPPLEやGoogle程、ハッキングされやすいサイトはないから。
 バッテリーの持ちは、画面を最も明るくするとかなり早く消耗する。Yahoo!にカスタムバッテリーが販売されているが、純正品ではないので怖いので当面は使用しないつもり。

貧乏句と子規2012/10/23 21:18

貧淋し喰えぬ木の実の落る音 明治31年

子規は、山ほど、貧乏の句を詠んでいるが、これは傑作である。季語としての木の実の本意、しれは、淋しさであるが、それを身にしみる貧乏の寂しさを結合して、この様な面白い句を作っているところにみどころがある。
以下は、子規の貧乏の句を全部抽出してみたもの。


春の貧乏

初牛に貧なる里の幟哉
いつまても貧しき声の蛙哉

◎春の貧乏の特色(-_-)
回りをみて落ち込んでいる所に特色がある。

夏の貧乏

にきやかに貧乏村の蚊やり哉
湧きあがる貧乏村の蚊遣哉
蝙蝠や貧乏町の夜学校
貧しさや葉生姜多き夜の市

◎夏の貧乏の特色(^^;)
楽天的である。

秋の貧乏

貧村の秋の山吹花咲きぬ
貧に誇る我に月の如き寶珠あり
名月に貧女がつゞれのふしま哉
貧乏を見せじと人の魂祭
貧厨や柚味噌殘りて鼠鳴く
貧交は秋の扇を參らせん
裏店や貧乏見ゆる秋のとばり
鳩吹の貧しき里を通りけり
馬追の我貧乏を鳴く夜哉
目をぬすみ小鰯ひろふ貧女哉
北海の鮭あり厨貧ならず
貧厨の光を生ず鱸哉 動物
木槿さくや寺のうしろの貧乏町
貧しさに菊枯し瓶の梅もとき
貧しさは菊枯れし瓶の梅嫌
貧淋し喰へぬ木の實の落る音
破れ盡す貧乏寺の芭蕉哉
貧村に寺一つあり破れ芭蕉
貧乏な八百屋車や芋大根
夕顔の貧に處る絲瓜の愚を守る
嵐雪の黄菊白菊庵貧し
鷄頭ヤ絲瓜ヤ庵ハ貧ナラズ
清貧の家に客あり蘭の花

◎秋の貧乏の特色(-_-)
貧乏感が季語にあるとおり身にしみる。心の貧乏でもある。

冬の貧乏

金性の貧乏者よ年の暮 時候
貧乏な村をとりまく冬田かな
隣住む貧士に餅を分ちけり
貧乏は掛乞も來ぬ火燵哉
貧しけれど雪車と雪沓と馬二匹
皸や貧に育ちし姉娘
貧血の君にさそはれくすり喰
貧をかこつ隣同士の寒鴉
から鮭や市に隱れて貧に處す
水仙や貧乏徳利缺茶碗
二三本葱買ふて行く人貧し

◎冬の貧乏の特色(>_<)
貪欲になる。空腹で欲が刺激される訳。

新年の貧乏

貧乏の正月はうしさりながら
蓬莱に貧乏見ゆるあはれなり
福引のわれ貧に十能を得たり
福壽草貧乏艸もあらまほし

◎新年の貧乏の特色
心が貧しい。けちくさくなる。