魚崎村吟行 ― 2010/11/27 09:02
給料の残額が、「辞めてやる。」と脅迫電話をかけたら、直ぐに振り込まれた。もう、ドロドロの世界である。こんなドタバタでも、仕事は続けなければならない。午前中に1万字の原稿を片付けた後、午後からは、東灘区(魚崎→御影)、その後は、尼崎と顧客を回った。新年広告の営業をしなければならないので、こんな有様である。
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魚崎駅から南魚崎駅まで六甲ライナーで南下。ここは、第2工区と呼ばれるところの入り口で、本土(ヘンな言い方)と六甲アイランドの中間の島の様になった駅で、大型船の通行も可能な橋上駅でもある。

この写真は、阪神魚崎駅から六甲山の方に登る登山道の入り口にある道標である。道標の年代は、明治14年3月とあり、古い歴史が残されている。当時、この辺りは、魚崎村というのがあったようだ。

神戸でも、僕の住所も字(あざ)付きという凄いところであるが、さすがに村はない。どうせならば、M谷(ムーミン谷)ではなくて、M村であれば、面白いと思う。
この辺り一帯は、松の木が住吉川沿いに植えられており、増水してない時は、川端の通行も可能。残念ながら紅葉の紅葉は、億まで入らないと楽しむことは出来ない。
給料の遅配の朝は寒きかな
住吉は紅葉1枚神詣で
サワサワと音に沈みし落ち葉かな
千鳥羽1枚浮かび流れ行く
住吉の川瀬の向こうは紅葉山
住吉は紅葉1枚神詣で
サワサワと音に沈みし落ち葉かな
千鳥羽1枚浮かび流れ行く
住吉の川瀬の向こうは紅葉山
秋の大徳寺と佛大国文学会 ― 2010/11/27 23:50
今日は、佛教大学国文学会に出席する為に、10時に家を出発して、昼過ぎには、京都に到着。烏丸の三井ビルの行きつけのうどん屋で昼食の後、地下鉄に乗り、北大路で下車、何時もならバスに乗るが、今回は、久しぶりの京都の街と大徳寺紅葉見物を楽しむ為に徒歩で30分強の距離を歩いてみた。
全然街の様子は変わっていない。紫野雲林院の付近で、綺麗な菊の鉢植えが飾ってあるお家を発見。

青空に瓦眩しき菊の家
今年の紅葉は確かに美しいが、それよりも感心しているのは、空の青さである。こうしたまぶしさの中で、菊の花の美しさも冴え渡る
大徳寺に到着。時間がないので、拝観無料の入り口に近いところのみ見学。それでも美しさを堪能出来た。


大徳寺色紅葉はいくらなり
佛大に到着して唖然。あの図書館の前の美しい紅葉がなくなっている。もし、健在ならば、今年は、血の様な鮮やかな赤で、圧倒されたろうに。ものの値打ちが判らない大学だと思ったが、敷地が狭いので、キャンパス建て替えの場合は仮学舎の建設が必要なのでやむを得ない。狭所恐怖症の人は、怖いだろうと思える程。
可哀想なのは、工事が始まった昨年に入学されて、再来年に卒業される学生で、この人達は、工事によって狭まって殺風景なキャンパスしか知れない訳で、同じ学費を払っているのに不公平だと思う。
国語国文学会には午後から参加。
正岡子規の和歌と取り合わせの発表が面白かった。
客員講演は、九州国立博物館主任研究員 丸山猶計先生の「小野道風の筆跡の特色と能書像」で、話の内容は凄く面白かったが、声がお小さいのと、話し方が淡々とされていらっしゃるので、少し聞きづらかった。最後になって慣れて来られたのか、テンションがやや上がってこられて、楽しめた。この時代の能書の条件としては、様々な書体を自在に描き分けることができる点であり、同じ作品の中でも、書体の変化が尊ばれたことや、講演の後の懇親会でお話されたことだが、あの様な自由自在の書体変化は、やはり、机に置かずに手にもつなり、斜めから筆を当てないと出せないという指摘は面白かった。
道風の筆速く来霜記す
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