フリーソフト「太陽系シミュレーションスタジオ」2006/12/11 08:56

太陽系シミュレーションスタジオの画面。このソフトの凄いところは、リアルタイムで実際の数値を計算させた上で表示している事である。但し、パソコンのリソースを相当量消費するので、高性能のマシンが必要である。
「これは凄い!」というのが、この「太陽系シミュレーションスタジオ」で
フリーソフトなので、自由にダウンロードして使える。

過去・現世・未来の3世にわたって太陽系の遊星達の運動を総て
シミュレーションできて、しかも宇宙空間、太陽系の彼方、あるいは、
土星の衛星ミマスの表面、火星のオリュンポス火山の山頂からと
太陽系宇宙のあらゆる場所から見た光景をシミュレーション出来る。

地球上から見ると、一見、不可解な動きを見せる惑星の動きも
「なる程、こうなっていたのか」と一発で判り、教育効果も抜群、
そして何よりも便利なのは、目的の惑星の特定の日時にどの方向
に見る事が出来るかを知る事が出来る。

火星のシミュレーションソフト「火星くるくる」によれば、火星の視直径
が10秒を超えてくるのは、来年10月頃で、12月には最大になると、
予想出来る。

その時点の地球と火星の位置を示したのが、この太陽系シミュレー
ションスタジオの画像である。今回の接近は、地球と火星の軌道が
離れたところで起こるので、2003年や2005年の大接近のような
状況は期待できない。

2003年の大接近の時は、カメラや設備が十分でなかったので、
火星を撮影するのがやっとだった。2005年の場合もビデオコンポ
ジットが出来る様になったのが、11月の終わり近くであったので、
その頃には火星の直径が小さくなってしまった。

来年の場合は、10月には、真夜中の1~2時頃には、火星は東
の空高く昇ってくるので、寝不足を我慢して観測を続ければ、
一番接近する時期に最も良い条件で写真が撮影出来るだろう。
そうすれば、大接近の時よりも良い写真が撮影出来ると思う。

今年の秋・冬の空が寂しいだけに、来年が楽しみである。