みえぬけれどあるんだよ。2008/03/09 16:33

 私は、近代文学は苦手だ。私が在籍していた佛大の大学院国文学専攻には、学会や修士論文の発表会でも近代文学が大部分なので、古典の人間は何やら形見が狭い。坪内捻典先生は、気さくな良い先生だが、やはり、その存在はデカイ。影に隠れた恐竜時代のほ乳類の様に古典研究者は日陰の毎日を送っている。
 私の家は祖父が画家をしていたので、詩人の竹中郁さんや西条なんたらと言った詩人等近代文学関係の作家の人と交流が比較的多かったらしい。
 近代詩人関係の人が多かったのは、祖父が童謡や民謡、農村歌舞伎を収集して地方を回っていたことも関係あるらしい。
いずれにしても私が生まれる前か幼時でもあり、記憶にはない。
 ところで、金子みすゞは、児童文学が浮上して来た1980年以降に徐々に知られる様になり、今では教科書にも掲載されていると言う。国文学研究資料館の論文を検索したら、60件以上の題目が出てきた。
 着物姿のふっくら美人の可愛らしさで結構、人気らしい。
 こんなのもある。
 金子みすゞ記念館
 http://www.city.nagato.yamaguchi.jp/misuzu/
 切手も発行された http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/furusato/2003/0411/index.html
 最近では、企業が、この人気に目を付けてキャラクター商品化し、山口県長門市の地域起こし運動と連携して、PRを行った結果、人気キャラになっていると言う。
 子供用のノートぶっくも発売です。
http://www.misuzu-shop.com/
 今回は、郵趣サービス社が商品化したMISUZU COLLECTIONを購入。例の好きな写真を図案に出来るという切手?をベースにキャラクター商品を作成、結構、高い値段で販売されていた。
 なんで、こんな「オバネエ」(おばちゃん姉ちゃんから作った造語)が流行るんだろう。
 きっとアニメにも登場するだろう。
 「みえぬけれどもあるんだよ。みえぬものでもあるんだよ。」
 仏教思想みたいなこんな詩に惹かれて購入してしまった。

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