世界牛乳の日2008/06/01 11:26

淡路島牧場で撮影
 6月1日は「世界牛乳の日」。
 世界中の穀物の価格が高騰してしまっているので、輸入飼料に依存している日本の酪農は、一部の放牧農家を除いて、このままでは、存続が難しいようだ。
 アメリカから輸入されるとうもろこしが、飼料用にキロ当たり30円前後の末端価格であった頃には、採算的にやって行けたが、今では、その倍の値段に膨れあがっている。
 また、最近では、遺伝子組み換えでない飼料をつかう様にと生協や消費者から言われているので、こうした飼料を使えば、更に、2~3割は高くつくという。
 写真は淡路島の酪農まつりの風景だが、この酪農協も今は、存続が大変だときく、飼料代を少しでも安く挙げる為に、自前の飼料工場を持っていたが、それでも原料は輸入原料なので、飼料代が大幅に上がってしまったからだ。
 驚くことに乳牛が草原で食べ放題といった「牧草」も実は、アメリカやオーストラリアで生産され、青刈りされたものを電気代をかけて感想し、コンテナに詰められて大量の燃料代をかけて日本に持ち込まれたものを使用している。
 淡路島でも昔は、ライグラスといった牧草を自前で生産している農家がいたり、稲ワラ等を使用していたが、土地代や労賃コスト等を考えると輸入飼料に頼らざるを得ないという。
 しかし、これ程までに飼料価格が高騰してしまったので、再び自給飼料の付加価値が強まる筈だが、今度は、牧場には老人しかいないので、飼料自給等は夢のまた夢の様だ。
 いずれ、最後の「牛乳の日」がやってくるのか、それとも、ASEANなどからの輸入牛乳を我々が飲む時代がやってくるのか、それは判らない。

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