異時同図法2008/06/21 09:15

 最近、体調がおかしいと思ったら、また、昨晩から高熱で今、帰宅したところ。
 また、顔に何やら赤いものが広がり始めているので、近所の医者で抗生物質を処方してもらった。
 左のコメカミに激痛が走る。
 大きな病院に行きたいが、今日は土曜日なので、応急処置で様子見。
 月曜日には、安藤先生が四条センターで、法隆寺金堂壁画の講演される筈で楽しみだが、参加は危うい。
 本当に楽しみにしていたのに....
 蓮華化生のレポートに使用した画像ファイル等を見ていると、数本の茎から蓮華が別れて中央に阿弥陀如来や菩薩が誕生しているが、
 これは、異時同図法であることが、漫然と眺めていて判った。
 つまり、図の様に2人の菩薩達に見守られながら、赤ちゃんの如来が誕生し、生長を遂げていく有様を同じ画面で表現している。
 蓮華の茎は生命の源泉を伝えるシナプスの役割を果たすと同時に、成仏の道筋や時間的経過を表す役割を果たしているのだという事が判った。
 もう、卒業論文も書いてしまって、全てのレポートを提出してしまったので仏教芸術とは暫くは離れる事になると思うが、図像というのは観察すればするほど、新たな発見があるものだ。
 修士課程の時は、内臓から出血して入院する羽目となり、応用社会学の時も、手術を受けた。
 論文や新たな学修の過程の節目節目で体調を崩す。知恵熱ということになるのかもしれないが、それだけ負担になっているのだと思う。
 もう、学修は止めておこうとおもう。

コード判定機能2008/06/21 23:17

 抗生物質を大量に飲んで、熱が下がったので、マイミュージックスタジオ21号に取り組む。
 今回もビデオを見ずにテキストを読んでアプローチする。
 ビデオは、本当に判りにくい中途半端。
 今号から、コード自動判定機能が加わる。これは大きい。
 つまり、MIDI楽器やマイクでメロディを入力して、それに自由にコードが付加出来るということ。
 機能的にSSWLITE5.0よりもコードの判定は正確だし、パターンも多い様な気がする。
 コードが付加できたら、今度は、アレンジエクスローラから、好みのアンサンブルデータ(パターンオンリー)を選んで、MIDIパートに追加、同時にリズム等についてはテンポ伸縮自在のWAVパーカッションを追加することで好みの曲を作る事が出来る。
 下記のMIDIファイルは単なる音階にコードをつけてアレンジしたもの。
http://www.asahi-net.or.jp/~ZZ2T-FRY/test001.mid

趣味一緒やないか!!2008/06/21 23:43

 佛教大学の斎藤英喜先生は、以前、取りあげた様にイザナギ流の権威でいらっしゃるが、大分前に佛大常照館で講演された「見えない世界を覗く」というのを聞いてから関心を持つ様になった。

 先生は、斎藤英喜の日記「日記抄」を開設されておられるが、その中に京都文化博物館の「源氏物語千年紀展」の事が記述されているが、

 さすがに近世初期の一華堂切臨の『源氏綱目』に注目されている。

 私は、関西大学時代に、この書物の存在は知っていた。実は、垂下神道に一時熱中していた時代があり、これと源氏物語の世界を結びつける為に平田篤胤等の研究もしていたが、一華堂切臨は、吉田神道の立場から源氏物語を見ていく。少し、国学的な立場からは離れている様にも見える。

 更に面白いのは、私は、幼い頃に初めて源氏物語に出逢った山本富士子出演の「浮舟」に興味を持たれたということで、この映画の不思議さという点では、絶対に斎藤先生は興味を持っていると思った。
http://www5.diary.ne.jp/user/504046/

 私は、渋澤龍彦のファンでもある。彼の平安王朝物の文章が素晴らしい。谷崎よりも一層、感覚的に透徹であり、光の印影を微妙・精緻にデッサンした場面描写の技量を持っている。

 定家の「松浦宮物語」などよりもずっと、源氏物語風である。

 渋澤が翻訳したフランスのエロ文学にも同様に文章の冴えが光る。
 斎藤先生もやはり、「フランス世紀末文学叢書」を読んで居られるので、殆ど、私が興味を持っている部分と重なっているので、驚かされてしまった。

 私が描いた源氏物語の精神世界の模式図(修論「光源氏の言葉」の付随資料)は、とうとう担当の先生に理解してもらえなかったが、きっと、斎藤先生ならば理解してもらえるかも知れない。篤胤の「魂の真柱」を参考に描いたものであるから。