論文に悪戦苦闘2008/04/30 00:20

 今日も卒論の草稿に取り組んでいたが、指導の通り、先行研究を挙げて批判する作業をやっていたら、結局、自分なりの仮説を立てる作業にすり替わっていた。
 まぁ、その方が論文のまとまりが良くなるので、それならばと、終章のまとめについても仮説を実証した結果、こうなったという形に変えざるを得なくなったので、論文全体の構成が、このままでは変わってしまうことになる。
 文学の研究なので、先行研究を3点程度取りあげて批判を行ってもハッキリしたポイントが出てくる訳がなくて、枚数が増えてしまうので、止めていたのだが、教官の指導なので、やらざるを得なくなる。
 玉上琢弥先生と清水先生の源氏物語の絵画化論への発展を正論として、非常に失礼であるけれでも小松茂美先生の論を対立論として位置づけて、両者を検討批判し、自分はどちらの論を採るんだという事で仮説を立てた。
 結局、どうにでも解釈出来るのであるが、論文としての体裁があるので、「鋭く」対立させなければならない。
 こういった事は、絵巻物の作品の本質は殆ど関わりない。
 図は、手持ちの江戸時代の版本からの若紫巻で光源氏と僧都が別れを惜しむ場面。どうゆう訳か、琴や笙等の楽器が消えてしまっている。スキャナーが壊れたので、画像の半分がボケてしまった。

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