組み換えウイルスの恐ろしさ2011/01/18 10:30

 今付の官報第5476号で、新たに岡山大学病院で、遺伝子組み換えウイルスの使用行為の承認を受けたことが掲載されている。
http://kanpou.npb.go.jp/20110118/20110118h05476/20110118h054760003f.html
 これまでの遺伝子組み換え実験の認可の対象は、基礎的な実験や農業関連が中心であったが、最近では、医療関係、すなわち直接に遺伝子組み換えウィルスの実験を人体に対して行う様な事例が承認の対象となっている。
 この様な状況の変化については、一般、国民には、衆知されていないが、もし、組み換えの結果、未知の因子が発現して、それが、強い毒性や、殺傷力を持った場合、あるいは、医療への応用時点は、大きな副作用が認められなくても、その後、数年、あるいは、数世代後に副作用が発現して、障害等等の怖ろしい結果が起こった場合、国は、どう対応するつもりなのだろうか。最近の薬害についても、実験、応用段階では、全く、その様なリスクが顧みられず、国が、こんな風に官報で認可しているのである。

 最近、話題のIPS細胞についても同様である。これは、人工多能性幹細胞と呼ばれるもので、その培養によって拒否反応の無い移植用組織や臓器の作成が可能になるとして、脚光を浴びて、良い面ばかりが報道されているが、詳しくみると、癌化する確立が通常の細胞に比べて極めて高いことが現時点で判っている。

 つまり、培養された臓器を移植した後、その臓器を構成する細胞が、体内に取り込まれた段階で、癌化する確率も高いということで、IPS細胞を医療に応用した副作用として、癌の発生リスクが高くなるなどの問題が起こってくる可能性ある。

 新聞等では、こういった副作用の問題以外の男性から卵子、女性から精子を作ることが可能になるので、同性愛カップルの子供をつくることも可能になる等、倫理面の問題が取り沙汰されているが、もっとも、基本的な「安全性」について殆ど、認識されていないのが現状である。

 まるで、最近の恐怖物SF映画の世界が現実になろうとしている。
 場合によっては、核戦争よりも、人類を滅亡に導くリスクが高いかも。

遺伝子組換え生物等の種類の名称
Reduced Expression in Immortalized Cells/Dickkopf-3
(REIC/Dkk-3)遺伝子を発現する非増殖性の遺伝子組換え
ヒトアデノウイルス5型(Adv/hREIC)
遺伝子組換え生物等の第一種
使用等の内容
治療施設におけるヒトの治療を目的とした使用、保管、運搬
及び廃棄並びにこれらに付随する行為
遺伝子組換え生物等の第一種
使用等の方法
治療施設の所在地岡山県岡山市北区鹿田町二丁目5番1号
治療施設の名称岡山大学病院
\ Adv/hREIC溶液は、容器に密封後、凍結状態で治療施設に輸送し、施設内のP2レベルの実験室(以下「P2実験室」という。)内の冷凍庫に保管する。
] 凍結状態のAdv/hREIC溶液の融解、希釈及び分注操作は、P2実験室内の安全キャビネット内で行う。Adv/hREIC希釈溶液の保管は、P2実験室内の冷凍庫において行う。なお、Adv/hREIC希釈溶液又はその凍結品を開放系区域を通って他のP2レベル区域に運搬する必要がある場合には、二重に密閉した容器に入れて運搬する。(以下略)

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貧弱な医療2011/01/18 10:33

 私がかかりつけの医院は、自宅から数分のところにあって非常に便利だが、エコー検査等の最低限の設備も整っていない。

 昨日、右脇腹の痛みが強くなったので、エコー検査をする必要を感じたので、鈴蘭台近辺の医院をネットで探して、エコー検査設備があると事前に確認した医院の診療を受けた。

 医師は、もう、別の医院の検査で判明しているデータを得る為の無駄な診療を繰り返し、「エコー検査はいつしてもらえるのか。」と尋ねたら、「ウチでは、大変混み合っているので、ヨソの病院を紹介するから。」と言われた。

 たらい回しである。

 結局、紹介された病院は、神戸市内の不便なところなので、こんなところに、時間をかけていく位ならば、梅田にある以前、診療を受けていた以前のかかりつけのクリニックで診てもらった方がましである。

 こんなところに棲んでいると、CT検査はおろか、エコーも満足に受けられない医療の後進地域であり、最先端がどうだか言っていても、アジアの他の不衛生な後進国とそれ程、大差ない程度の低い診療しか受けられないのが現状なのである。