シルクロードの仏教絵画2011/01/31 23:43

 今日は、佛教大学四条センターで開催された講座、「仏教絵画を読み解く」の内、「シルクロードの仏教絵画」を受講した。

 安藤先生にお目にかかるのは久しぶりであった。この前の時間に、「源氏物語の色」という講座があり、その為に、田中みどり先生が来られていて、ちょうど、僕が四条センターに到着した時、綺麗な着物をお召しになられた田中先生がいらっしゃった。

 田中先生と談笑している内に、安藤佳香先生が見えられた。久しぶりに拝見したが、やはり、お綺麗であった。それよりも、安藤先生らしいと思ったのは、田中先生の見事な帯の文様にしきりにみられて褒められていた点で、さすが、文様フェチの安藤先生だと思った。

 講義の内容は、以前、拝聴した内容とかなりダブっていたが、貴重なニヤ遺跡やダンダンウィリク遺跡、キジル等の壁画については、印刷物になっていないものが多く、先生が現地で撮影されて来た写真をみる以外になく、それは、講演のスライド以外には不可能なので、同じ資料を何度みても、それは、それなり意義があることだと思った。

 尊像を両手で支える人物についても以前の講演でみた資料が中心であったが、兜跋毘沙門天の足元を支える地天女と二鬼更に、その下に文様があり、これがグプタ朝唐草である点に大変興味が持てた。

 そのルーツが、シルクロードのダンダンウィリク遺跡の出土壁画みることが出来る点、更に、尊像を下から支える人物自体が、グプタ朝唐草によって産み出された生命力というかエネルギーを表している部分が凄いと思う。

 そういった点で安藤先生の仏像や仏教絵画の解釈は、文様のエネルギーと言った部分で根元がつながっており、単なる解釈を超えた一貫性と説得力があるのが面白いと思った。

 3回シリーズ、続けて行けると良いが、平日の昼間なので、時間が許せばということになるだろう。