この花が終わると、暑さのシーズンの到来である。2009/04/13 23:01

Cybershot DSC-P1で撮影
 今年の桜は、本当に見事だった。いつもよりも色合いが強かっったような感じがする。

 赤外線カメラで撮影した様な、不思議な白さで、電車の中から沿線に咲く桜の花をみると、周囲の世界とは、一線を画した様な結界の中で咲いている様な不思議な感じがあった。

 残念なことに私の家の前の坂を更に登った上には、大きな池があるが、その畔の公園の桜を見そこなった。

 「都の全ての桜をみてみたいものだ。」という願望は、平安の昔からあり、大鏡等にも花見の様子が描かれている。桜花のシーズンの終わり頃には、未だ北山の方には桜が咲いているので、わざわざ花山院一向が、洛北に花見に出かけた有様が記されている。

 源氏物語の若紫巻の桜も北山の桜であるとすれば、光源氏が加持祈祷を終えて、都に戻って来た時には、とうに桜の時期は過ぎており、初夏の時期に入っていたことになる。

 私が住んでいる地域では、源氏祭りが開始されるが、このお祭りが終わると、桜の時期は終わりを告げる。これからは、初夏の花の季節に入る。

 写真は、近所の近くの土手に咲いている。何時も桜の花が終わった後、まだ、風にひんやりとした涼しさが残っている時期に満開となる。この花が終わると、暑さのシーズンの到来である。

コメント

トラックバック