これでは、撮影には、拡大率が小さすぎる2009/06/06 22:05

lumix-G1で撮影 45-200ズームレンズ
 LUMIX-G1用の望遠ズーム45-200㎜(LUMIX G VARIO45-200mm/F4.0-F5.6/MEGA O.I.S.H-FS045200)を購入したので、早速、性能を試しに大阪南港野鳥公園に出かけた。

 南港も地下鉄中央線がコスモスクエア駅に行くようになって便利になったが、野鳥公園は、歩いていくと結構な距離である。シャトルバスが出ているが、行きは徒歩で撮影地まで行ったが、夏を思わせる様な天気で、喉がカラカラになった。

 野鳥公園の野鳥観望台は、屋根があり、普通の家屋の中から、干潟の広範囲を見渡せる範囲にあり、双眼鏡もあり、また、ヒンヤリと涼しい風が吹いてきて快適。

 しかし、干潟の方をみても肉眼では、野鳥の姿を見るのは難しい。G1の望遠ズームの200㎜テレ端でモニターして、ようやくシギらしい鳥や、ガマ群生の中に小鳥たちが豆粒の様にいるのが判った。

 これでは、撮影には、拡大率が小さすぎる。EZズームで最大倍率でようやく構図の1/4程度にシギの姿が拡大される。

 野鳥の撮影をする人は、レースの撮影をする人以上に大砲の様な超望遠に三脚をつけていたり、あるいは、望遠鏡にアダプターをかましてコンパクトデジタルをつけてコリメート撮影をしている人達が多い。

 コリメートの合成焦点距離は、35㎜換算で3000~4000㎜位のあるのではないだろうか。これくらいの大きさでは、35㎜フィルムに月面が3~4㎝の大きさ写る拡大率で、つまり、フィルム一杯に月面が展開する様な拡大率でようやく、野鳥はまともに写る訳。

 これでは、とても無理ということで、諦めて一端観望所を出たが、北側にも観望所あるということを知って、こちらの方が、野鳥テリトリーに近いことを知って移動、そうしてようやくこの様な写真を撮影した。

 次回は、2倍テレコンを持参して試してみよう。これだと35㎜換算で800㎜相当で、EZズームで1600㎜前後に拡大出来るので、望遠鏡で撮影した半分の大きさに撮影出来る。これでも不十分だが、少しは楽しめる程度に撮影出来ると思う。

 作例は、200㎜テレ端+EZズームで倍拡大なので、800㎜相当で撮影しているが、拡大率不十分で、トリミングをしている。

 それにしても満足な拡大率を得る為には、レンズのみならず三脚の装備も必要になってきて、大変な荷物になってしまうだろう。

 LUMIX45~200㎜望遠ズームは、口径75㎜の望遠鏡に採用されているだけで火星の大シルティスの撮影が可能になるという圧倒的な光学性能のEDガラスを使用した贅沢なレンズである。さすがに透明度や収差には強い。(このレンズには非球面レンズは使用していないので歪み等が少なく撮影出来るメリットがある。)

 それでもLUMIXに共通した欠点として、AFの追随の遅さがある。AFCだと特に遅い、AFSだと非常に速い。連写機能を仕様したが、AFCだとピントを合わせながら撮影するので、連写も遅いが、MFやAFSにするとシャカシャカと大変な速度で連写してくれる。つまり、レースの撮影等は、MF置きピンにした方が連写撮影は成功すると思う。(通常解像度での連写の速度は、この場合、EOSの高級機に匹敵する程であり、十分使える。)