内向化する若者達2011/01/19 09:00

NHKの朝特で若者の「内向化」が話題にされていた。

アメリカの大学への留学生が減少しているという。
中国への留学生や就職している若者は報道されていなかった。

日本の若者の活力低下の影響で、アメリカへの留学生が減ったとされているが、アメリカに留学しても、帰国後、あまり、活かすことがないから、留学生が減少しているのかも。

中国で学んだり、中国企業に、インターシップ留学したりする方が、就職先の確保を含めて、きっとメリットがある筈。

つまり、日本の企業や、社会が閉塞、疲弊している為に若者がこうした動きをしているのであって、「元気がなくなっている」からではない。

また、少子高齢化にこの話題をすり替えたり、直結したりする論点も不可解と言わざるをえない。

私は、「内向化」が悪いとは思わない。「グローバルかぶれ」、「アメリカかぶれ」で、エセ民主主義のデマゴコス社会になってしまっている日本の社会病理と、真っ直ぐ向き合って対峙していく姿勢が大事だ。

現代は、日本の文化・社会・経済の「中身」がなくなってしまっているのが現状。しっかり、国内で学び、今の日本の社会や文化を見つめ直すことが重要であり、その後、必要や予算に応じて、「アメリカ遊学」すれば良い。

そうしないと、今後の日本文化のオリジナリティは永久に生まれてこないと思う。

花のワルツは終わった2011/01/19 23:57

 神戸の山奥に引っ込んでから、大阪・梅田の様子もだいぶ変わってしまった。

 まず、大好きなお蕎麦屋のツルツル庵がSさんが隠居されて、息子さんがツルツル庵とは、別の店を新たに2月に立ち上げるという。

 Sさんは、クラカメもやられ、更に、オーディオマニアなので、趣味が2つも共通なので、大阪にいる時は、毎日の様に、蕎麦を食べに通っていた。

 また、堂島アバンザのツルタ眼鏡店がなくなって、マッサージの店に変わっていた。ここの眼鏡は、高級品なので、4~5万はする。ここで以前、作ってもらったのがあるが、勿体無くてかけられない。

 このお店でわざわざ高い眼鏡を買った理由は、先代から存じているが、ここの若旦那が、ペーパークラフトの大家で、紙でよくこれだけという彫像とか、昆虫の模型等を作っておられた。向かいのコーヒーショップから、それらのオブジェをみているウチに、眼鏡を買う羽目になってしまった。

 眼鏡は、ちゃんとしたものだが、調整があまりにもシビアで、かけていると疲れるので、結局、普及品の眼鏡の方が気楽になってしまう。だから、お客さんが減ったのでは。どうせなら、ペーパークラフトをキット化して、パーツを含めて販売をしたら、儲かったのにと思う。昆虫シリーズ、特に、カミキリムシはまるで生きているみたいだった。

 最後に閉店となったのが、ワルティ堂島である。

 このお店は、もともとワルツ堂といって、堂島の毎日新聞本社ビルの隣で営業されていたが、現在の場所に移られた。

 僕は、レコード時代からワルツ堂通いで、特に大フィルの定演等で、フェスティバルホール等に行く途中に時間つぶしによく、このお店に来て、中古のレコードを買っていた。

 クラシックとジャズの2本立てで、クラシック専門店としては、最初にDaigaという店が滅び、シンフォニア大月が滅び、更にシンフォニアかDaigaの店員さんがやっていたクラシック専門店も直ぐに潰れた中で、最後の生き残りがワルティ堂島であった。

 当然、マニアのたまり場だし、店員さんもマニアだったので、マニア以外の人が入れない雰囲気だった。外国盤の廉価CD等で面白いものがたまに販売されていた。

 常連さんが多い店は、飲み屋、CD店もカメラ屋も危ない。店員が客と同次元で話をしてはいけない。商品知識等は必要だが、あくまでも店員と客の関係で、どんな客にも平等に振る舞わなかったことが閉店につながった。(僕なんか嫌われていた。また、ジャズの店員とクラシックの店員の仲も悪かった。)

 また、クラシックの黄金時代、巨匠が次々に新譜を出していた時代が終わり、雑魚キャラの新人の新譜が出るが、これもこれも変わり映えがしない。そうこうしているウチに、IPOD、ITUNEが全盛となり、更にAMAZONの通販も台頭して、レコードショップで、CDを買うという行為自体が世の中から廃れてしまった。

 それにしても寂しい。

 ○花のワルツの光消え希望消え