花のワルツは終わった2011/01/19 23:57

 神戸の山奥に引っ込んでから、大阪・梅田の様子もだいぶ変わってしまった。

 まず、大好きなお蕎麦屋のツルツル庵がSさんが隠居されて、息子さんがツルツル庵とは、別の店を新たに2月に立ち上げるという。

 Sさんは、クラカメもやられ、更に、オーディオマニアなので、趣味が2つも共通なので、大阪にいる時は、毎日の様に、蕎麦を食べに通っていた。

 また、堂島アバンザのツルタ眼鏡店がなくなって、マッサージの店に変わっていた。ここの眼鏡は、高級品なので、4~5万はする。ここで以前、作ってもらったのがあるが、勿体無くてかけられない。

 このお店でわざわざ高い眼鏡を買った理由は、先代から存じているが、ここの若旦那が、ペーパークラフトの大家で、紙でよくこれだけという彫像とか、昆虫の模型等を作っておられた。向かいのコーヒーショップから、それらのオブジェをみているウチに、眼鏡を買う羽目になってしまった。

 眼鏡は、ちゃんとしたものだが、調整があまりにもシビアで、かけていると疲れるので、結局、普及品の眼鏡の方が気楽になってしまう。だから、お客さんが減ったのでは。どうせなら、ペーパークラフトをキット化して、パーツを含めて販売をしたら、儲かったのにと思う。昆虫シリーズ、特に、カミキリムシはまるで生きているみたいだった。

 最後に閉店となったのが、ワルティ堂島である。

 このお店は、もともとワルツ堂といって、堂島の毎日新聞本社ビルの隣で営業されていたが、現在の場所に移られた。

 僕は、レコード時代からワルツ堂通いで、特に大フィルの定演等で、フェスティバルホール等に行く途中に時間つぶしによく、このお店に来て、中古のレコードを買っていた。

 クラシックとジャズの2本立てで、クラシック専門店としては、最初にDaigaという店が滅び、シンフォニア大月が滅び、更にシンフォニアかDaigaの店員さんがやっていたクラシック専門店も直ぐに潰れた中で、最後の生き残りがワルティ堂島であった。

 当然、マニアのたまり場だし、店員さんもマニアだったので、マニア以外の人が入れない雰囲気だった。外国盤の廉価CD等で面白いものがたまに販売されていた。

 常連さんが多い店は、飲み屋、CD店もカメラ屋も危ない。店員が客と同次元で話をしてはいけない。商品知識等は必要だが、あくまでも店員と客の関係で、どんな客にも平等に振る舞わなかったことが閉店につながった。(僕なんか嫌われていた。また、ジャズの店員とクラシックの店員の仲も悪かった。)

 また、クラシックの黄金時代、巨匠が次々に新譜を出していた時代が終わり、雑魚キャラの新人の新譜が出るが、これもこれも変わり映えがしない。そうこうしているウチに、IPOD、ITUNEが全盛となり、更にAMAZONの通販も台頭して、レコードショップで、CDを買うという行為自体が世の中から廃れてしまった。

 それにしても寂しい。

 ○花のワルツの光消え希望消え

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