お金は、サッシの工事が終わってからで良いからね2010/06/17 23:41

 S住宅の人がウチに来られた。例の雨戸が閉まらないのを治す見積もりをもって来られた。

 本当か嘘か判らないが、最近のサッシの雨戸は一体型になっているので、サッシ毎交換になるという。

 気が遠くなる様な金額。

 この人、1935年生まれというから、今年75歳になる筈だが、もの凄く元気。

 2000年から10年間私財を投げ打って、ミャンマー東北部のラショーで少数民族パラウン族の,飲料水の生活改善のボランティア工事を続けているという。ダムや、貯水槽や井戸工事等々。

 「キリスト教系の奴らの方が、イヤラシイんですは。燃料目当てで、ポンプが欲しいとか言ったり、ボランティアを利用することばかり考えとる。影では、弱い物イジメをしている。水自体に利権があるので、これまで水がなかったところに善意で井戸を掘って上げても敵意にみられたりするんですわ。」

 とにかく、仕事の話よりもこういった話を延々とされるので、いくら話好きの自分でも疲れてくる。

 「ああ、そうそうあのブロック塀、今日中に撤去しときますか。」と話が急に変わる。

 面倒臭いので、つい頷いてしまうと、ひるいちには現れて、サッサと塀を取り去ってしまう。

 なによりも驚いたのは、誰もがよう止めなかったおうぶ中学校の校門の前の極めて狭いカツカツのスペースに軽トラを悠悠と止めてしまって、平然としている。数ミリ位の隙間さえないところに。

 「私、芦屋のロックガーデンから毎日、六甲山頂まで登ってますねん。凄く元気でしょ。」とブロック塀を揺すりだす。

 なんとブロック塀には鉄筋が入っていないので、ユサユサ数回揺すると、簡単にとれてしまった。子供が悪戯で登ったりしそうな場所なので、撤去して良かったかも。

 しかし、ボロ家が更に見窄らしく、それこそ難民キャンプの様になってしまった。

 「お金は、サッシの工事が終わってからで良いからね。」

 こちらが承諾していないのにいつの間にか受注が決まったことになっている。

 これって、怖いかも。

 値段が高いといおうとすると、「いやぁ、また、ミャンマーでボランティアするのにどうしてもお金がいるんですわ。」っとくるので、よう断らなかった。

 やっと、「実は、預金がこれだけしかないんですわ。」というと、「半分だけもらっといて、残りは後で良いから。」と譲らない。

 鈴蘭台の地元の人なので、大丈夫かと思ったら、もっとも手強い人が現れた。

 でも、通常サッシの取り替えがいくらかかるのか他でも調べてみないと法外な値段を払う訳にもいかない。
 
 でも、あの人、見積もりを断って、塀の撤去費用だけ支払うといっても、話が通るだろうか。

 それにしても大工さんの殆どが大変なお年寄りで、話をしても数倍は口がたつ人が多いので、一般企業に工事は頼んだ方が面倒臭いことにならずに済むということを今回学んだ。

コメント

トラックバック