地球環境を破壊する電気自動車2010/11/16 20:52

 電気自動車は、環境破壊という点では、ガソリン自動車よりもずっと罪深い乗り物だ。

 電気自動車は、実は、ガソリン自動車よりも古く、150年以上の歴史がある。蒸気自動車→電気自動車→ダイムラーのガソリン機関自動車の順番。

 電気自動車は、馬車にモーターと伝達ギア、蓄電池を取り付けるだけで、完成。完成当時から100㎞近い速度が出たという。

 今、クルマメーカー各社が電気自動車を発売しようとしている。CO2削減とか環境に優しいそうである。

 実は、CO2削減であれば、燃費が良いガソリン自動車の方が、まだマシである。ハイブリッドも走行時に自家発電をするので、これもCO2の削減になる。

 充電式の電気自動車は、充電時に電圧を上げる為にトランスを使用するが、そのエネルギーロスは凄まじい。発電所で浪費された石炭、石油燃料が電気エネルギーに変換されて更に、長距離伝達によって失われるロスは、そのままCO2の発生量を倍増させる。

 実は、電気自動車は、一層、地球に厳しいクルマだと思う。

 「原子力発電だからCO2が発生しないんだ。」とアホそうなユルキャラが楽しそうに話しているCMもあるが、CO2抑制の為に、破滅的な環境破壊につながる原子力エネルギーを使うなんて、もはやどうしようも無い邪道である。

 更に、モーターのエネルギー伝達効率を上げる為に問題のレアアースが使用されているが、これも、同時に放射性物質が採掘されるので、環境破壊である。中国が輸出制限をかけている理由の1つに放射性物質による環境破壊懸念が挙げられている。

 日本が本当にレアアースを欲しいのであれば、放射性物質を処理する為の支援・援助を行う必要がある。

 ところで、佛教大学の応用社会学科におられた天野昭先生は、ニューメディアという雑誌を発行されているが、同時に燃料電池に関連する雑誌の発刊を計画されていたが、立ち消えになってしまった。

 CO2削減の究極的な方法は、燃料電池を使用することである。これは、酸素と水素を反応させるエネルギーで発生するのは、水だけである。しかも、酸素も水素もこの地球上で循環されているものを使用するので、CO2発生にもつながらない。電気自動車よりもエネルギー効率も高く、走行距離も速度感も期待出来る。

 しかし、燃料電池を利用したクルマの開発は中止されてしまった。開発コストがかかること、電気自動車は、ガソリン自動車の簡単な改造で製品化できるが、燃料電池は難しい問題があるようだ。

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