政治が競技ディベートになってしまっている。2010/11/19 10:54

 再作業仕分けについては、民主党内でも批判が出ているようだ。
 民主党の方針と矛盾する様な廃止・予算圧縮が決定されている。

 何故、こんなことになるか。それは、つまり、ディベートに仕分け自体が変質してしまっているから。

 この競技ディベートの勝利目標は、相手(各省庁の担当者)に事業廃止、予算縮小に追い込むことなので,民主党の政策ポリシー等は、2の次である。

 だから、民主党の中で、性格がキツクて、口が達者の議員が仕分け人に選ばれている。彼らは、おそらく、ディベートの特訓を毎日の様にやっているのだろう。

 一方、官公庁、省庁の担当者は、自分達の言い分を正攻法で伝えることで、仕分け人にも理解してもらえるという楽観的な考え方なので、口が達者でない人も多く、その様子をみていると正当なことを言っており、論理的にも正しいにもかかわらず、口理屈のディベートに負けて、事業廃止に追い込まれている。

 一番、イケナイのは、仕分け人の挑発に乗ってしまって、感情的になった隙を上手に突かれることである。

 ハヤブサのJAXAでは宇宙飛行士さんまで同行して、仕分けに望んだが、やはり、女性飛行士さんは、体力や頭脳は優れても、話し方が下手なので、相手のペースに巻き込まれてしまった。その結果、国民の唯一の期待である宇宙開発の道も狭められることとなった。

 こんな訳で、今後も仕分けが行われるのならば、各セクションで、もっとも口が達者な人を選んで、ディベートの特訓をあらゆるケースを想定して行うべきだし、各省庁、部署と連携して、非公開で、そのディベートの想定問答の訓練を行うべきだ。

 口げんかに負けては、予算も通らない。

コメント

トラックバック