『超簡単ニコニコ動画、YOUTUBE FOR PSP』(工学社\980)2008/12/13 13:10

 PSPの画面は大きく、しかも、液晶の質が良いので、携帯動画再生機としての基本性能は優れている。
 また、画像処理プロセッサーが高性能なので、性能に余裕がないパソコン等で時折発生するコマ落ちもなく、非常に画面もスムーズである。
 この『超簡単ニコニコ動画、YOUTUBE FOR PSP』(工学社\980)では、インターネットの動画のダウンロードの方法から、MPEG4への変換、転送方法について簡単に解説している。
 解説は、判りにくい。こんなソフトもあるという紹介と付録CD-ROMに変換ソフトが収録されているのを活用すれば良い。

 YOUTUBE等では、収録されているSMAILLE- DOWNLODERを使うのが簡単。インストール出来れば常駐タイプのソフトとしてインターネットにアクセスして動画ファイル名を右クリックすれば、ダウンローダーが起動して画像を取り込んでくれる。
 但し、問題なのは、このままでは、FLV動画フォーマットなので、MPEG4に変換してやる必要がある。この場合は、付録の3GPコンバーターを使用する必要がある。簡単に変換できる。

 YAHOOやGAO動画、あるいは、ストリーム配信のWMVファイルは、ダウンロードから変換までかなり苦労する。このままではファイルに保存できない。
 従って、この本に紹介されているGETASFSTREAMというフリーソフトを起動して、URLの動画ファイルの解析を行い、ダウンロードファイルを特定して、WMVファイルとしてダウンロードする作業が必要。
 URLファイル解析は、このままでは、保護されていて、読めないので、WINPCAP4をインストールしてこちらも常駐させる必要がある。
 GETASFSTREAMに目的とする動画があるURLを入力して、アクセス動画再生、URL解析、ファイル特定、ダウンロード指定という工程が必要だ。
 更に、WMVファイルをMPEG4形式に変換するには、3GPコンバータでは無理で、以前、このブログで紹介したモバイル動画FOR PSPを使用する。
http://fry.asablo.jp/blog/2008/12/09/4000164

 更に2重コピー防止措置がされている可能性もあるので、出力ドライブ、ディレクトリーを指定して、メモリスティックDUOのVIDEOディレクトリーに直接、出力する。
 当然、メモリースティックが読めるUSB変換アダプターが必要である。
 DVD、ストリーム配信動画は、著作権保護がされており、原則、コピー再生が出来ないことになっているので、この本でもソフトを紹介していても、MPEGファイルの変換と転送について留めており、肝心なところがぼやかして記述されているので、読者が試行錯誤する必要がある。
 特に動画配信されている通信講座等を個人的に学習に利用するのにPSPであれば、どこでもみることが出来て非常に便利だ。

ソビエト化の頂点・ゾルキーシリーズの完成型か。2008/12/13 23:26

IXYDIGITAL70で撮影。
 このカメラは、ゾルキー4型(初期型)で、1950年代の後半に生産された初期型である。この時代、本家ライカは、ライカⅢfの時代であり、パルナック型を踏襲しており、ピント合わせとフレーミングは別々のファインダー窓で行う方式であった。
 このゾルキー4型は、左下の背面の写真をみれば判る様に、シングルファインダー窓で、しかも視度調整機能までついている。ファインダーは、フォクトレンダー(日本)のBESSA-Rの様には明るくはないが、ダブルファインダーに比べて格段に効率的で、進歩している。
 つまり、模倣の時代から始まって20年足らずの間にライカをある意味では追い越したのである。しかし、依然、シャッターリングは回転するし、フィルム巻き上げは回転式、飯ごう型から裏蓋が外れる方式となり、フィルムは入れやすくなったが、光線漏れが発生しやすい等良いことばかりではない。
 この時代がソビエトカメラの頂点であったといえるだろう。この後、ゾルキー5、ゾルキー4Kと続く。
 Lマウントレンズもソビエト独自のものが開発されていく。インダスタール50㎜を沈胴から固定型に改良?したレンズ、あるいは、コンタックスのゾナーをソビエト化し、更にコンタックスマウントからLマウントに変更したジュピター3やジュピター8型(写真のレンズ)である。
 レンズは、ソビエトが光学設計まで独自でやらなかったお陰(笑い)で、非常にシャープでジュピター8の良いものは、コンタックスゾナー(オプトン)に匹敵すると思わせる様な性能を持っている。
 しかし、これ以上の機構的な進化は殆どない。ずっと停滞が続いていくのである。それは、正にソビエト社会主義体制の行き詰まりを繁栄したかの様な民生技術の停滞である。
 
 このカメラ暫く愛用していたが、重たいし、裏蓋が撮影中に外れかかるし、最悪なのは、アイレットが筐体の金属にアナを開けて直付けなので、それが風化して外れて、カメラを落としかかるし、最低であったが、撮影自体は、楽しく快適であった。
 コンタックスコピーのキエフよりも故障が少なく撮影がし易い。
 もし、BESSAシリーズ等が発売されなければ、Lマウントの撮影機としては、中心的に使用していたかも知れない。
 ロシア時代になって、後塗りでブラックやゴールド等に塗り替えて外皮等も新たに貼った豪華版もあるが、性能は、相変わらずである。