美味しかったです牛さんありがとう2010/05/30 23:20

口蹄疫の影響なのか国産牛肉の店頭販売価格が大幅に下がっている。

この恩恵を受けて、ステーキ用の国産牛肉が680円で鈴蘭台のダイエーで販売されていたので、早速、購入。

ステーキを1人で楽しんだが、やはりオーストラリア産とかアメリカ産と違って、味は、濃厚で、口当たりは良く、歯ごたえも適度で実に美味しかった。輸入肉にみられる草の匂いとかせず、良質な穀物飼料に特有のまろみがある。

この牛の固体識別番号を頼りに、(独)家畜改良センターのWEBで固体番号を調べてみた。

 そうしたら、この牛は、2年前の8月4日に標茶の農場で生まれ、その後は、釧路の家畜市場で子牛の競りにかけられ、更に上川郡の牧場を経て、芽部群鹿部町の道南ファームいうところで、仕上げの肥育をされた。ここで牛は、美味しい穀物飼料を与えられて、肉が熟成していく。

 生まれて1年9ヶ月後の「運命の日」である5月15日を迎えた。今まで一生懸命育ててくれた農場の人達と別れた。

 丸1日をかけて北海道から関西へと生涯たった1度の旅をした。
 この牛さんは、どんな風に運ばれたのだろう。
 運ばれる途中で何を考えていたのだろうか。


 僕は、全ての動物に心があると信じている。

 姫路市の食肉センター到着。

 と畜場に運ばれて、5月17日、短い命を終えた。


 それから13日後に私の胃袋に収まって、美味しさを与えてくれた。

 履歴等を確認すると食べ物の恵みに感謝して、大事に美味しく調理しないとバチが当たると思った。

 このお肉は、去勢のホルスタイン種なので、和牛ではない。だから、脂肪厚も大きい。肉質の肌理も粗いが、ホルスタインにしては、肥育期間が幾分長い目で、十分に熟成が進んでいて、値段のことを考えれば相当美味しいお肉に仕上がっていた。

 もう1度、「牛さんありがとう。」

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