大学って金借りてまでいくとこかなぁ~2010/09/06 22:36

 クローズアップ現代「奨学金が返せない」
 
 今日のドキュメントNHK(午後7時30分の最近は、お顔もシワシワになった国谷おばちゃんキャスターの番組)で奨学金特集をやっていて笑い転げた。

 貸してもらった時は、喜んで借りたのに、返せないのは、本人の責任で、番組では、大学の高い授業料とか日本育英会とか、社会とか国の責任していたが、そうだったら、貸した人間が悪役で、借金を踏み倒した人間が正義になってしまう。

 昔の日本育英会の奨学金とかは、クラスが成績が1位やけれど、家はビンボーな人が、招来の出世払いでお金を貸してもらう勲章の様なものだった。

 実際、昭和後期・末期の総中流時代では、中流家庭は、凡庸な子弟ばかり(自分も含めて)、天才や秀才は、超金持ち、もしくは、知的ブルジョア階級の子弟、もしくは、リンゴ箱を机に勉強している様な極貧家庭だった。

 母親がリアカーを押して焼き芋を売っている背中をみて育った子供時代、勉強をしないと良心が咎めるので、野口英雄宜しく一心不乱で勉強するのだが、最低限の学費さえもないといった人が借りるのが育英会の奨学金だった。

 僕が関大生だった時に、奨学金をもらって九州の柳川から出てきている友達がいて、その給付金が結構良いので、「これなら旅行とか行けるな。」と思って羨ましくて、その後、大学院に行きたいと思った時に、「利子付きでも良いから、給付金額が多くて、中程度の成績でももらえる奨学金がないか。」と切望したものだった。

 その様な奨学金が、育英会が、(独)団体となって、財政投融資を原資に新たな奨学金制度を創設した。

 金利は、3.0%だが、借りやすい。

 良い時代になったと思う。僕ならお金を借りて大学院に行っていたと思う。
 当然、今、返済に困っている3割以上の人達も奨学金が下りた時は、「しめしめ」と思ったに違いない。

 番組の最初の部分で図書館司書を目指して大学に進学し、今は医療事務の仕事をしている娘さんが出てきたが、その家計簿が映し出されたのを見て、笑い転げた。

 奨学金の返済額は、2万円弱程度、その下欄に携帯代が記入されていたが、8900円も使っている。

 僕の様に仕事で使っているものでも、月々4700円でメールもし、通話も日常的にやっていて、これだけであげているのにおかしい。

 携帯に1万円以上使うやつ、クルマに乗る奴、みんなゼニを持てあましている人間だと思う。

 ファミ得とかファミ割りをつかったら、4千円は携帯代が浮かせるので、後は、昼飯はカップスター(カップヌードルより安い)とツナマヨおにぎり1個、家から持参したペットボトルのお茶にしとけば、簡単に返せる筈。

 大体、奨学金が返せないから図書館司書の正職員を諦めたというが、マジで奇妙で、絶対に信じられない。

 結局、本人の責任なのにお金のせいにしているのだ。

 関大の同級生は、現役で某市立図書館の司書やっているが、「ともしび文庫」というドサ回りの移動図書館を毎日運転させられて、宅急便並みの重労働を50歳でも余儀なくされて、給料は、零細企業勤務の僕よりも安く、妻子を養っている。精々、年金が多い程度。

 この番組登場の女性は、現在、医療事務で生計を立てているというが、医療事務の仕事をする為に専門学校に奨学金を借りて通っている人もいる。

 変人が多く、今やホームレスのたむろする場所と成り果てている公共図書館司書等よりも医療事務の仕事の方が、ずっと恵まれていると思った。

 こんな女がいるから、奨学金事業が破綻するのだと思った。

 他にも返せないやつが、例のブラックリストに載せられて困っているという。別のサラ金とか住宅ローンが組めなくなるという。

 それが可哀想なんだって....
 これも信じられない。

 奨学金さえも返せない奴が、サラ金とか住宅ローンを借りたら、どうなるか、今頃、自殺だと思う。

 いずれにしても虫の良い話だと思った。

 お金がなくても大学に行ける奴は、本当に社会が必要としている一握りの人間である。

 それ以外の人は、別に高いお金を払って無駄な教育を受けなくても、地道に仕事をしたり、それでも大学に行きたければ、通信教育を受けて、資格をとれば良い。

 どうせ、大学は、学部生を札束を背負ったカモにしかみていないので、お金を借りてまで投資する様なところではない。

 大学(学部)は通信で安くあげといて、大学院は、通学で学歴ロンダリングした方が、ずっと経済的かつ現実的だと思う。

 地方大学とかCランクの私大しか出ていない人間が、京大等々の「一流大学」の大学院に進学する例が増えている。

 有利子の奨学金しか借りることが出来ない程度の能力の人間だとこの程度が妥当だと思う。
 

 「若者達の夢を奪う・・・奨学金制度の現実」がたしか副題だっと思うが、大学等に進学しても決して、「夢」などは存在しないし、唯一のメリットであったモラトリアムさえもない。不利な条件で就職戦線に送られて「戦死」するだけ。

  「幸せの青い鳥」の為に金を借りる程、馬鹿なことはない。
 オズの魔法使いの方がマシだということだ。

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