きっと商売になると思う2011/01/22 11:21

 久しぶりにオブジェ観察。

 例によって梅田阪急三番街のエスカレータ前の展示スペースで発見。

 今回は、ガラスと鉄を組み合わせた物体で、ガラスの透明感、青白さと錆びた鉄の「有機的感触」(実際には無機だが)のコラボが面白い。

 真空管好きなので、ガラスがこういった風に鉄と組み合わせられているだけで親近感を感じる。

 この作家だったら、真空管アンプのシャーシーやトランスカバーなんかをこんな風にデザイン出来ると思うので、それらを組み合わせた「オブジェアンプ」なんか作ってもらえたら、きっと商売になると思う。

唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に2010/10/20 09:12

「七草ナズナ、唐土の鳥が日本の土地に渡らぬ先に、セリこらたたきのタラたたき」

いささか季節外れだが、インフルエンザの病原菌は、あの唐土(現在の中共)からやってくるので、用心の為に、昨日、3種混合ワクチンを接種。

 この歌には、病気の予防という意味もあるが、アノ国にあんまり積極的に関わるとろくなことがないという意味もある。

 最近は、特に戦略的互恵関係とかいって、まともに中国に係わり過ぎで、いずれ、破局を迎えるので、もう少し、この国とか外国との関わりを控えるべきだと思う。

 「インターナショナリズム」が9.11テロによって幻想であることが人類にとって知らされたので、そろそろ現実的な問題に目覚めるべきだと思う。

 インフルエンザのワクチンは、現在のところは、予約なしで接種できるが、流行が始まると待ち時間が長くなる可能性があるので、早い目に接種しておいた方が良いだろう。

 但し、3種混合といっても今年の新型インフルは、多少なりとも変異を起こしているので、昨年開発されたワクチンが効果があるとは限らない。

 効けば、1回の接種でOkなので、風邪で医者にかかっても3千円もかかるので、早い目に接種しておいた方が良いと思った。

 写真は、昨日、靱公園を訪問した時に撮影したオブジェ。昨日の死体を埋葬したシャベルの様にもみえる。

何やら死体の様なオブジェ2010/10/19 22:49

 何やら死体の様なオブジェ....
 資本家に虐げられた労働者の死を象徴する様な姿である。

 そう、これは、毎年、大阪の靱公園で開催されている花と彫刻展。

 彫刻と言っても前衛彫刻が中心。今年は、裸婦像が多くてつまらないが、中には、死体を思わせる様なこんなオブジェとか、ミイラを串刺しにして炙り焼きにしている様なのとか、結構、気味悪い作品が多くて満足させてくれる。

 このオブジェは、死体が「陶器化」した訳だが、足の裏をみると、人間本来の皺が残っており、かつては、生命体であったことを想い出させてくれる。

 他愛がない作品の様にみえるが、実は、胴体、脚部、腕の関節と大変な手間と技術が必要な作品。

 僕は、これを最優秀賞に選ぶ。

なんというか、幼い時に戻った様な幸福感2010/07/27 17:59

 今日は、仕事で、福島のホテル阪神に出かけた。

 このホテルは初めて訪問。

 化粧室に入ったが、設備に高級感がイマイチ。お便所といっても、水回り、装飾・調度に気配りがあり、花等が活けられているのが、高級ホテルだと思う。

 一番嫌だったのは、壁の下の部分の汚れである。

 靴等が当たると、どうしても黒ずんでくるのだが、この汚れがホテルの汚れで一番嫌です。これは、ビジネスホテルでも許せず、帰りがけに、こういったホテルには、クレームを何時もつけている。

 「やっぱ、阪神だしな。」と少し、ガッカリモードに入りかけていたが、このオブジェが帰りがけにみて、印象が大きく変わった。

 色々なものがガラスに封じ込められていて、なんというか、幼い時に戻った様な幸福感が感じられる。

 切手等も封じ込められていて、宝物がちりばめられているが良いし、実に涼しげだった。

 カメラは、CASIOのEx-H10。

 相変わらずピントが甘いので、本当ならば、クレームをつけて返しくなる位だが、画像処理ソフトで補正出来る範囲なので、面倒臭いので、このまま使用している。

 このカメラ、ピントも甘いし、レスポンスが実におそい。ホテルでのレセプションとかそういったものを撮影する場合には、人物のシャッターチャンスが命であるが、シャッターを押してからの反応が遅いので、1テンポずれてしまう。だから、連写モード(フラッシュ連写等は速いので評価出来る。)で撮影するしかない。

 カメラは、ピントとレスポンスが命である。

 パナソニックは、安物、高級品を問わず、ピントとレスポンスは、優秀だが、それ以外の一部のメーカーのカメラは、ムービー機能が高性能化した半面、レスポンスやピントが甘いものが多くなっている。

 これは、動画撮影や処理を共通の光学部品で行う為とみられるが、やはり、カメラはカメラ、ムービーはムービーで、お客さんが支払った代金を出来るだけ、コスト・性能に反映させて良い製品を作るのがメーカーの姿勢ではないだろうか。

 おまけ機能はいらないと思う。

巨大な「ゴミ魚」が展示されている。2009/09/16 09:12

Coolpixs S600で撮影。広角側
「水都大阪2009」というイベントが中之島公園で行われており、その展示、オブジェとして、この巨大な「ゴミ魚」が展示されている。

 近寄ってみるとホームレスの「小屋」の様な異臭やボロい感じがある。目は、何かの「20世紀機械」のアナログメーター、口の部分は、ボロ服や使い古されたシート、スレート波板等、胴の部分は、発泡酒の缶を潰したもの、ヒレは、諸々の家財道具等の骨格を差し込んである。


 これらが適材適所に配置されて、「水都大阪」を象徴する「ゴミ魚」が作られている。

 およそ、美しい薔薇園の前景にはそぐわないが、大企業は、平然としている中で、一方的に庶民に無理難題を押しつけているインチキなエコロジーに馬鹿みたいに拘って豊かで楽しい生活を台無しにしている現代都市社会を象徴している様な気がする。

オッサンの腕が邪魔や2009/04/24 23:27

Cybershot DSC-P1で撮影
 今日は、神戸の住吉から六甲ライナーに乗った。(仕事)
 昼の休憩をとった駅前のテナントビル(ジュンク堂がある場所)の室内にあるベンチにこのオッサンが腰掛けている。

 凄く無駄だと思うのは、このオッサンの為にベンチに腰掛けるのが難しくなることで、無理に座ろうとすると、オッサンに腕を回されてしまうので、変態そうな感じになる。

 この隣に本当のオッサンが腰掛けていたが、それは写真で撮影するのは遠慮した。

『夢の棲む街・遠近法』(山尾悠子,1982,三一書房)2009/03/28 23:12

『夢の棲む街・遠近法』(山尾悠子,1982,三一書房)

 佛教大学の斉藤英喜先生のブログ
http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=504046&start=11&log=200903&maxcount=18

 「腸詰宇宙」の神話世界の記事で、紹介されていたこの本、是非とも読んでみたくなり、EeePCを川西市立図書館に持参し、このブログを表示させて、更に館内の検索システムで該当図書を探し出した。閉架であったので、係の人に出庫してきてもらう。

 こうゆう時にEeePcは、本当に便利、凄く軽いので、鞄に入れても重さが気にならないし、スタンバイモードを入れるとバッテリーは、数時間も保つので、本当に本を持ち運びしている様な感覚で使用出来る。やっとモバイルノートが、「拡張脳」としての機能を発揮し出した。

 この腸詰宇宙とは、山尾の「遠近法」の中に記載されている文章の中で書かれている。

 PC9801の時代にTOKIO(トキオ)という街づくりシュミレーションゲームがあった。これは、東京都に新しい宇宙区が誕生し、ゲーマーが区長さんになって街を開発していくものであった。

 その街の構造が、「腸詰宇宙」描かれたものと類似している様な気がする。この宇宙は、円柱の中央が空洞で天地が開いている。

 そして、トキオの街区と同じ様に無数の回廊が存在して、その内側に人々が棲んでいる。トキオの場合は、人工重力の為に回転している円柱の内部に人間が住む仕掛けだが、この場合は、違うらしい。

 世界の構造が中空の円柱形なのである。つまり、結果的には、空間は、クラインの壺と同じ閉ざされた空間を表現している。

 これは、境界も表裏の区別ももたない曲面の一種で、トポロジーで扱われる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%A3%BA
 
 中学の時(数研でトポロジーを研究していた)にクラインの壺の概念模型を作ってみた。その展開図自体が数学の問題の様なものである。結局、3次元と4次元時空の境界線の構造を現している。

 それは、一見すると棘皮動物の様な構造を有している。つまり、Holothuroidea的な様態なのである。

 なぜ、山尾がこんな宇宙を考えたのだろうか。それは、山尾の描く「夢の棲む街」は、実は、時空の隔たりを越えた4次元空間であり、夢に棲む人間や動物達が自由に時空を行き来出来るからだ。

 山尾の文章は、その4次元世界を3次元的視点から透写した空間を描いているので実に不気味である。

 この「腸詰宇宙」は、ナマコの消化管の様に、1つの循環系を示している。山尾の文章によると、その時空の特殊性は、回廊を支えている「人像柱」に表現される。
 「それは上下対象なので、ある朝目覚めた時に、砂時計を逆さまに置き換える様に上下が入れ替わっていたとしても、人々は、それに気づくことはないだろう。」
 つまり、その宇宙に棲む人々は、時間の経過には気づかない。
 しかし、それは、飛翔と落下が一致し、太陽の折り返す頂上の極みと奈落の底の闇の極みが対照する世界である。
 そうして、生と死、光と闇が循環することで世界の調和が保たれている。
 
 その後、こういった世界に棲まっている人間達のイニシエーション等も描写されている。この辺り、ジョージ・ルーカスの「THX-1138」的な悪夢の世界だと思う。

 光と闇、清と濁が一つの構造体として成り立つ世界観は、例えば、平田篤胤の霊の真柱の瓢箪型宇宙・世界観にもみられ、人間の世界観の根底にある奇妙な共通要素の様な気がしないでもない。

 こうした観点からみれば、やはり、神話の世界を研究されている斎藤先生のお眼鏡に適う本であったのだろう。

フクロウ君2009/02/26 08:56

CyberShotDSC-W120で撮影
フクロウ君を梅田地下街でみつけた。

最初、母親にこの写真をみせたところ本物と勘違いした。
実に良くできている。

まぁ、それだけのこと。
CyberShotで撮影。

質感の追求2009/01/29 18:58

CyberShotDSC-W120で撮影
 ガラス工芸の展示を撮影したもの。ホワイティ梅田からヨドバシに抜ける横道のエスカレータの横に展示されていた。
 カメラは、CyberShot DSC-W120である。前回の記事で、意外にもG1に次ぐ、上位の判定が出たDSC-W120である。最も質感が出るガラス細工を撮影してみたが、自然に光沢等が撮影出来ている。
 入門機であり、ズーム倍率は4倍で、機能も限定されており、撮影した感触はあんまり快適ではないが、良く撮れる。
 結局、高い値段のカメラ程、外見、デザイン、撮影の快適性、ズーム倍率、広角等の工夫が行われている。それが商品価値を高めているというのだろう。
 画質を追求する本質は、かなり異なるものだと思う。同じクラスというかこれよりも6千円程高い値段で購入したNIKONS-600は、以前比較写真を撮影した記事を掲載したが、やはり、大きな違いがあると思う。

 ところでこの作品の作者は、向山麻子氏(東京ガラス工芸研究所研究科修了)でユニークな作品が多い。
http://www.tgai.jp/
 ガラス工芸と言えば、従来は、容器等が多かったが、最近は、マテリアルとして様々な造形が試されている。こういった学校が学んでアーティストになれれば、幸せだと思う。上は、蓮の花をデザインしたものか。下の正体は分からない。どの様にすれば、こんな文様を封じ込めることが出来るのだろうか。

葉っぱ2008/12/03 09:00

 庭には、山桜、しだれ桜、紅葉、杉などの針葉樹等数本植わっているが、残念ながら地球温暖化の影響か樺の木は枯れてしまった。
 そうなると、もっとも目立つのは、梅の木である。白梅で、一番、花が咲くのが遅いくせに、ボウボウと凄い勢いで花の後の若葉から青々とした葉が上に突き出すように伸びている。
  この樹も晩秋の冷え込みには、お手上げで、落葉が続いて、毎日のようにやせ細っていく。黄色に紅葉した落ち葉を拾い上げてみると、まんまるの葉っぱの表面側には、細かい毛が一面に生えていてザラザラとしている。
 なんとなく愛着を覚えて、スキャンしてみた。不思議なのは、角の様に突き出た部分で、果たしてなんの役割をしているのだろうかと思う。
 この樹が真っ裸になる時、寒さの冬本番がやってくる。