次元回帰のアート2008/08/19 08:44

東芝・Soraで撮影
 従来の傾向としては、立体オブジェは3次元の存在性を強調、平面オブジェは、2次元世界での存在感をアピールと、それぞれの次元毎の棲み分けが明確であった。
 ところが、最近の傾向としては、次元回帰というか、一度、3次元化に成功したにもかかわらず、それが、2次元を指向するという特性をもったアート・オブジェが増えて来ている。
 その理由を考えてみると、一度、立体を主張したオブジェは、雄弁さを発揮するかと思われたが、結局、日常的な視覚的光景に融合してしまった為に、その存在のリアリティがかえって薄らいでしまった。
 これらの状況を克服する為に、立体オブジェが、2次元世界へと回帰することで、こんなに新鮮な生命感を獲得しているのだと思う。
 これは、動物・生物の世界にも当て嵌まる。
 鯨やイルカは、魚類→両生類→は虫類→哺乳類→海棲化
といった過程を経て、次元回帰を成し遂げている動物だが、そういった生物と同じ様な魅力を持っているのではないだろうか。

 カメラは、Soraで撮影。このカメラ、Sora=空というネーミングなのに、強い光が苦手。このオブジェは、電灯光で暗いところに配置されていたので、比較的良く写った。

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