新開地の福寿酒造2010/08/09 21:55

 今日は、夕方から久しぶりに雨が降り、外気温も26℃くらいまで下がったので、散歩に出かけた。

 電車の冷房が冷えすぎて鳥肌が立つ位。時間が遅かったので、近くの新開地の福寿酒造を訪問。

 このお店は、新開地駅を出てすぐの地下街にある立ち飲み屋さんである。

 ビールは、アサヒビール。
 焼酎は、なにやらわからないブランドの芋と麦。
 日本酒は、福寿という酒で、熱燗がよく売れていた。

 アテは、居酒屋一般のアテであるが、トマトコロッケ等、変わり種もある。また、夏なのにおでんも充実。


 まず、ビールを注文し、冷や奴と、鱧の天ぷらを注文。冷や奴は、豆腐はうまいが鰹が多かった。鱧の天ぷらは、塩味仕立てを注文した。天つゆのものもある。塩味の方が、淡泊で良い。油も衣の品質も良い。若干、衣は湿り気があるが、この程度ならば合格である。

 次に注文したのが、焼き鳥三本セットで、皮、つくね、心臓であった。これが一番、美味しかった。焼き方は、あっさりしていて、あんまり焦げ味はないが、これはこれで美味しい。

 この辺り、芋焼酎の水割りに変わる。「それから」とか漱石の小説の名前の様なブランド。割と癖もなく飲み口も良い。大きなジョッキで出してくれるので量もある。結局、焼酎は3~4杯お代わりをした。家で飲む時jは、1回にワンパックイイチコを全部空けるので、最近は飲み過ぎである。

 次に注文したのが、鯖の塩焼で、実際に焼くので、出てくるまでに時間がかかる。量は少し少ないが、お皿に上品に盛りつけてあり、生臭さもなく、新鮮である。材料が良く吟味してある感じ。

 今日のメニューのメインディッシュか。値段も280円だったと思うが美味しかった。

 最後におでんを注文した3品で、厚揚げ、ちくわ、大根である。大根、ちくわ、煮かたが浅かった。実は、厚揚げの味をみたかった。厚揚げは一日立てば、味がやや落ちるし、2日目では、よーく匂い嗅ぐと異臭がする。結構のこの程度のものでも出しているお店も多いが、このお店のは、新鮮。

 おでんは毎日仕込みのようだった。だから、味の染みかたはやや落ちる。

 他にもいろいろ注文したかったが、これで退散。支払いは、結構、高く、3千円近くした。

 僕が飲めば、この程度、かかることが多いので、値段は普通で、そんなに安いことはない。

 次回は、お造り類を試してみたい。マグロのすきみや、カンパチ、タタキとあんまり、種類は多くないが、すきみが美味しそうだった。

 このお店は、やはり、常連さんには良いものを出しているようだった。僕の様ないちげんさんは、凝ったもんの注文や後にした方が良い。

 お店はカウンターは広いが曲がりくねっている。立ち飲みである。僕が立った席は、ちょうど柱の前の死角のところであるが、左右にみっちり客が入ってしまったので、脱出するのに難儀した。

休みたいが、仕事である。2010/08/09 22:03

 巷では、お盆休みということであるが、仕事は続いている。

 結局、暦よりも1日休みが多い。(つまり三連休)
 しかし、新聞は休まないので、1日分余分に記事を書かないと駄目。
 つまり、1日2万字の原稿である。

 1日で大学の学部の卒業論文の文章量である。滅茶苦茶である。
 業界紙の購読部数が減ったので、記者の数が限界まで減らされてしまったので、一応は専門分野であるが、経済から社会、農業、市場、行政、あらゆる分野の記事を1人で書かねばならない。

 すごく辛いが、これでもふつうの仕事よりもずっと楽だし、給料は、未だに賞与もでないが、一応やっていけているので、仕方がない。

 ボーナスがでないので、窓の修理は見送り。

 最近、大変な円高であり、これが不況の要因になるらしいが、僕らの業界は、つぶれかけの企業の収益が改善したり、円高は、恵みの雨である。つまり、世の中が景気が良い時は、僕らの業界は最低だった。その典型的な例がバブルである。

 為替円安とバブルがだぶるパンチになったのが、80年代の終わりから、90年代の初めだったが、この時期がうちの会社の本格的な斜陽化の始まりだった。

 ガットウルグアイラウンドで、国内の農業は圧迫されて、農家戸数が減り、関連産業の売り上げ落ち込み、新聞の購読部数も激減、しかも、バブルで、倍々ゲームで給料が上がっていた時代に、最低賃金すれすれの給料だったので、どんどん社員が辞めていく。

 当然である。世の中が空前の好景気に沸いている中で、10万円かそこらの給料が我慢できるはずがない。大阪だけで2名の記者が一遍に辞めたので、僕が、この会社に呼ばれた。

 それから20年。今の会社は、は虫類の様に生き延びてきた。幸いにもバブルが崩壊し、空白の10年といわれたが、僕らの会社にとっては、一番経営が安定した10年間であった。

 産業が内需中心に展開したことや、為替円高を背景に食品原料の輸入分野が大きく拡大。農業の市場経済化が進み、輸入品の資材、原料への需要が急増した。

 昨年などは、例のリーマンショックで低賃金で生きている僕にとっては、もっとも、充実した年であった。こうして、ぼろ家も買えたし、良かったと思う。

 デフレスパイラルという言葉がある。
 「縮小経済」という言葉もある。
 
 これは、元々大きかったものが小さくなるということであるが、これをマイナスイメージでとらえれば、景気の後退であるが、これが、世の中のトレンドの変化であるとすれば、より少ない収入で、生きていけるということなので歓迎である。

 法人税を減税して、消費税で財源確保の動きが始まろうとしている。しかし、減税や増税で経済規模が昔の様に回復するかと思いきや、その様な政策をとれば、さらに経済の縮小化が進むだけである。

 日本は、アメリカに比べて「経済先進国」である。オバマ政権化のアメリカ経済の動きをみているとちょうど10年前位の日本と同様である。既存の手法、つまり、金融緩和とかそういった政策で、経済の喚起を促そうとしても、どんどん実体はしぼんでいくばかりである。

 世界中の経済が、縮小局面に向かっており、全体が日本の後を追っている。日本は、先行して、こんな状況になったので、欧米先進国に比べたら、マシに見えるだけである。

 だから、ファンドが、高リスクの株式や債権と日本円を天秤にかけてリスクヘッジで円を買い、ドルを売っている。

 この動きは、僕にとっては歓迎すべきだが、多くの輸出企業とか、自動車産業は、ますます厳しい状況に見舞われるだろう。