キャンパスメイトの特権をもっと利用しよう!2008/09/25 22:18

BESSAR2+ウルトラワイドヘリヤー15㍉で撮影
 奈良国立博物館で開催されている「特別展 西国三十三所観音霊場の祈りと美」は残すところ、3日となった。
 先日、再訪したところ、終了が近づいている為か、大変な人で、前回の様にゆっくりと参観することが出来なかった。バスかなんかの団体客らしく、東北なまりの言葉を喋っていた。
 佛教大学と奈良国立博物館は、「キャンパスメイト」という契約を結んでおり、常設展の入場料は学生証を見せると無料になる。この為、通常1200円であるのが、400円で済んでしまう。
 なんで、こんなに良い特権を利用しなかったんだろうか悔やまれる。卒業が近づいて、この特権で利用出来なくなるので、わざわざ奈良まで出てきた。

 せっかく佛大も契約しているのだから、もっと、WEB等でPRをしなくてはもったいないと思う。係の人に聞いたら「殆ど利用者がないので、今回利用してくれてとても嬉しい。」とコメントしていた。

 観音霊場展よりも常設展の方が私は好きで、数回訪問する間に殆どの陳列物の配置等を覚えてしまった。
 何度も何度も仏像をみることで、飛鳥、白鳳、奈良、平安前期・後期、鎌倉等の時代による様式の違いを参考書とかの説明でなくて、自分の目で理解出来る様になった。
 やはり、良い仏像を数多く生でみる以外に、仏像の鑑賞眼は生まれないようだ。
 でも、何時見ても、白鳳時代の金銅仏は小さいけれども素晴らしいと思う。
 観音霊場で面白かったのは、文献資料で、これは、家にもある今昔物語に観音の造像譚が多くあり、この中には、霊木化現仏としての造像がどの様な思想的背景で行われたか知る手がかりになるものが含まれていることが、今回の展示で再認識されて興味深かった。