チベット関連話題2点2009/12/13 11:40

 来年1月22日から3月31日にかけて、大阪歴史博物館で「聖地チベット点」が開催される。
http://www.mus-his.city.osaka.jp/index.html

ポタラ宮と天空の至宝と名付けられたこの展覧会では、チベットの仏像や仏画等、チベットの楽器等も展示されるという。

また、「考古学通信」(http://www.k2plan.or.tv/kouko/)によると、チベット密教の永遠の聖地「シャングリラ」が発見されたとの報道がされている。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=91032981&expand

 ナショナルジオグラフ扱いのニュース配信なので、欧米人につきものの誤解とか偏見もみられるが、ムスタンと呼ばれる地域のイギリス隊の調査で、大量のポン経典や仏教経典、絵画(絵入り経典)等が発見されたことを伝えている。

 残念ながら一部盗掘されているらしいが、大量の仏教文化財を守る為に保護的活動がもとめられている。

「腐敗する死体」という論文2009/12/13 12:06

 帰宅してみたら、佛教大学国文学会誌の「京都語文」16号が届いていた。

 毎回、美麗な表紙で日本の大学単独の国文学会の機関誌としては、最も贅沢な装幀であると思う。

 印刷は、身に覚えがある図書印刷同朋舎。

 残念ながら学会はお休みしてしまったが、今回は、中世特集ということで、このブログにも紹介した兵藤先生や黒田彰先生の講演記録や論文が多数掲載されている。

 私が今回、最も興味を持ったのは、「腐敗する死体」という論文で、田中貴子さんが書かれたもの。

 「日本往生極楽記」等の往生伝が多数伝えられているが、この論文では、「おくりびと」をまず例にあげて、「九相図」、「腐らない死体」としては、「往生要集」、「拾遺往生伝」、「後拾遺往生伝」等の数々の「往生」と「死体」の関係を紐解いていく。この他、「源氏物語」、「今昔物語集」等も引用されている。

 黒田先生の「武氏祠画象石の基礎的研究三」はこれだけで、単行本の分量がある。なんと合計112頁が図像を含めて占領されている。

 私もこの京都語文に論文を掲載して欲しくて、何度か応募したが、総てボツ、審査の黒田先生が「君、この論文の頁数、滅茶苦茶だよ。」とボツの理由を述べられたが、やはり業績がある人は、これだけの論文を発表することが出来るのだと思った。

 内容的には、ニラン論文による武氏祠画像石擬刻説への反論である。但し、私は、いきなり、ニラン女史への憤りを文章に書くよりも、淡々と事例を挙げて、総ての画像がこの遺跡に存在する必然性を証明しておいてから、補註、あるは、結語で、ニラン論文についての先生の見解を述べた方が、論文の品格が更に上がる思う。

 この他、上野先生の源氏物語の論文等、面白い読み物が満載である。

 国文学会は、会員数が不足して困っているので、佛教大学国文学会の会員になって欲しいものである。


申込み先

〒603-8301
京都市北区紫野北花ノ坊町96
佛教大学 三谷 憲正研究室内
電話:075-491-2141(代表)

発色を含めて相当な違いが目に付くというかガッカリ2009/12/13 23:40

 CASIOのEX-H10を今の所、持ち歩いているが、どうも解像度が甘いので、例の新聞紙チェックをしてみた。

 左が、LUMIX FZ7の  12倍ズーム
 右が CASIO EX-H10 10倍ズーム

 両者ともフラッシュを炊いて、被写体からの距離1メートルから新聞紙片面全部を撮影して、同じ倍率に拡大してある。

 発色を含めて相当な違いが目に付くというかガッカリした。以前にEXP505で同様の試験をしたが、やはり、同様にピントが甘い。

 新聞紙を撮るためにカメラを持ち歩いているのではないけれども、3年位前の機種と現行機種との比較で、これだけ格差が出てくると駄目だと思う。

 光学ズームを無理してコンパクトスペースに収納しようとすると、こんなに解像度が落ちてしまうのか。LUMIXの12倍ズームコンパクトで同様の比較実験をしてみた。

 こんなテストをやってくれるデジカメ雑誌はない。メーカーの差が歴然としてしまうので、スポンサー付のメディアでは、消費者の為になることをしてくれない。

 やはり、1万円位高くても、LUMIXのTZズームを買えばよかった。
http://panasonic.jp/dc/tz7/movie_photographing.html
 なんと実売価格2万7千円位まで下がった。

 やはり、LUMIXが一番だと思う。