優雅なご身分2008/09/18 22:07

 佛教大学四条センター講座案内(秋期号)が送られてきた。
 四条センターでの講座は、内容が濃いものが多く、佛大の人文学科のスクーリングよりもこちらの方が面白いのが多い。
 特に素晴らしいのは、東洋学の杉本憲司先生の講座である。全く、学会誌等の発表されていない遺跡や中国考古学会の最新情報等も仕入れることが出来る。
 他にもいろいろあるが、私は、考古学や歴史、美術関係の講座が好きである。
 もらって来たレジュメのプリントのデータを元に立面図を立ち上げるソフトで、2千年前の都市遺跡の遺構を再現したこともある。
 また、宇治の考古学発掘の成果の発表を聞いて、実際に宇治の発掘現場に休日毎に足を運んだこともある。
 発掘が進めごとに毎週違った地表が現れてくるのも面白かった。
 この四条センターのガイドブックは、講座に会員登録(たしか無料だったと思う)すれば、自宅まで郵送してもらえる。
 巻末には、洛中楽話というコーナーがあり、先生方の違った側面を紹介するというコンセプトで、収集品等が取りあげられている。
 最初は、たしか、福原学長先生で、「趣味とか収集等は、執着の業であり、僧侶がするものではないわけでして、」と前置きしながら、面白い形をした木を集めていらっしゃる様子が紹介されたり、坪内捻典先生のカバヤ文庫や河馬の人形の収集、社会学のどなたかわすれたが、ボトルシップの収集等、安藤佳香先生の人形・ブリキオモチャの収集と、佛大の先生は、存じ上げている範囲では、みんな凄い収集家の人が多い。
 先生方は、研究は「仕事」で、余暇にその様な楽しみをもたれている。私の様なものは、別につまらない仕事を持っていて、研究や文章を書くこと、文献・資料の収集と分類は、寝食を忘れる「楽しい趣味」である。
 だから、自分からみれば、あんなに楽しい研究をすることで暮らしていけて、更に、こんなに面白い趣味を持たれている。
 なんて優雅で、羨ましいご身分なんだろうと思ってしまった。

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